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テナガエビの素揚げ
テナガエビの素揚げ   テナガエビは、児島湖での定置網漁では最もよく見かけるエビです。特に夏場に多く、一つの定置網で、数え切れないほどのテナガエビを捕まえることができます。
テナガエビの調理法としては、「大きなものを塩茹でにして食べるのがいい」「唐揚げが一番」等等、色々な意見を聞きますが、何にしても、味のいいエビであるのは確かです。ここでは、小エビの調理法としてはポピュラーに、ただ油でカラッと揚げてみることにしましょう。
調査員 料理屋さんで、「川エビの唐揚げ」を食べたことのある方には、おなじみのエビかもしれません。市場などにも卸される、れっきとした食用エビです。
 
 
調理手順
調理手順1   調理手順2   調理手順3
 
児島湖産の天然テナガエビ。ボールにとって酒を振り、しばらくおきます。 今回は、採れたものをその日のうちに調理しているため、特に泥抜きなどはしていませんが、気になるようなら1~2日、きれいな水に放っておくといいでしょう。   酒を振っておいたテナガエビをクッキングペーパーなどに広げて、よく水気を切っておきます。   鍋に油を入れ、中温くらいに熱します。水気を切ったテナガエビを入れ、何十秒か揚げて、赤く色づいた程度で、一旦油から上げておきます。
調理手順4   調理手順5   調理手順6
 
一度目の揚げが完了した状態。新聞紙などに広げて少し置いておきます。   再びテナガエビを油に投入し、二度揚げを行います。二度に分けて揚げることで、エビの殻はパリパリに揚がり、軽やかな歯ざわりを楽しむことができます。   程よく揚がったところで、再び新聞紙などに上げ、熱いうちに塩を振ってよくなじませます。皿に盛り、好みではレモン汁などを振りかけていただきます。
 
試食・感想

よく揚げた殻は歯ざわりがよく、軽やかで飽きの来ない味わいです。小さなエビはスナックのようなサクサクとした歯ざわりが楽しめますし、もう少し大きなものはしっかりと中の肉の味がして、とてもおいしい素揚げになりました。
テナガエビの長い脚は、油で揚げるとピンと前に伸び、口に入れようとする時に引っかかって邪魔になります。胴体を食べる前に脚だけかじってしまえば問題ないのですが、食べやすさを重視したい場合は、あらかじめ脚を取ってしまってから揚げるようにすればいいでしょう。
小さいテナガエビであれば、今回のように油で揚げてしまうのが良さそうですが、もし立派なサイズのものが手に入ったら、冒頭に挙げた塩茹で、もしくは醤油味の煮物など、色々と試してみてはいかがでしょうか。味がいいのは保証済みのエビですから、きっと楽しませてくれると思います。

※テナガエビの調理法として、生で食べる「洗い」がうまい、という意見を書いてある本もありますが、この場合のテナガエビは、海産の「アカザエビ」という別の種のことです。川で取れるテナガエビは、寄生虫の危険がありますから、絶対に生食はせず、熱を通してから食べるようにしてください。

 
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