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テナガエビ(メス)   テナガエビ
エビ目テナガエビ科
学名:Macrobrachium nipponense
体長:約90㎜
生息域:流れのゆるやかな河川、湖沼

 

特徴
砂礫(されき)の河床に多く生息する、エビの仲間です。
名前の由来にもなっている長い脚(第2胸脚)はオスの方が長く、体長の倍近いほどの長さの個体もいます。脚の先はハサミ状になっており、このハサミを使って獲物を取ったり、テナガエビ同士の喧嘩に用いたりします。

 
テナガエビのオスの画像です。上のメスと比べると、際立って長いハサミ脚を持っていることがわかります。→ テナガエビのオス
 

食性
雑食性で、水生昆虫、水草、死がいなどを食べます。また、脱皮して弱った個体などに対し、共食いを行うこともあります。

繁殖方法
テナガエビの繁殖は、5~9月にかけて行われます。
メスは交尾の直前に脱皮し、卵を腹部に抱えるのに適した体への形態変化を行います。その直後、オスがメスを組み敷くような体勢で、腹部と腹部を接した状態での交尾を行います。メスは、腹部に抱えた卵がふ化するまでの間保護します。
卵から孵(かえ)った子ども(幼生)は、「ゾエア」と呼ばれ、親とは全く異なった独特の形態をしています。

 
  調査隊員 テナガエビは、あの長いハサミのせいか、本当に好戦的なエビです。一緒の水槽で沢山飼うと、こんなにケンカっ早い生き物は見たことがない、というくらい、テナガエビ同士の小競り合いが頻発します。飼いたい方は、生き残りを賭けたバトルロワイヤルを見たいのでなければ、1匹だけで飼いましょう。  
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