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ヒメミズカマキリ   ヒメミズカマキリ
カメムシ目タイコウチ科
学名:Ranatra unicolor
体長:24~32㎜(成虫)
生息域:流れのゆるやかな河川、池沼

 

特徴
水生植物が繁茂した場所に多く生息する、水生昆虫です。
ミズカマキリと同じく、カマキリとよく似た姿をしていますが、体はミズカマキリほど大きくありません。また、しっぽ状の呼吸器が体に比して短いこと(体長の3分の2ほど)などの点から、両種の区別が可能です。 また、ミズカマキリが都市近郊にも多く見られるのに対し、ヒメミズカマキリは、山間部の池や沼などに比較的多く生息します。
泳ぎはあまり上手くありませんが、体を乾かせば、翅(はね)を用いて飛ぶことができます。空中を飛んで生息域を広げられるため、環境の変化には強い種であると言えます。
寿命は通常1年で、中には2年生きる個体もいます。

食性
肉食性で、アメンボミズムシなどの小さな水生動物を捕食します。獲物を食べる際は、長く伸びた口(吻)から獲物の体に消化液を送り込み、溶けた肉を吸い取ります。

繁殖方法
6~7月にかけて繁殖が行われ、メスは、ヒシなどの浮葉植物に卵を産み付けます。卵から成虫までの期間を通して、陸に上がる必要がないため、陸から離れた場所でも繁殖が可能です。

 
  調査隊員 ミズカマキリの仲間は、英語で「Water stick insect(水中の棒状の虫)」と呼ばれています。ちなみに、近い仲間のタイコウチは「Water scorpion(水中のサソリ)」。何となく、タイコウチがひいきされているように思えてしまいます。  
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