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コガタシマトビケラ属の一種   コガタシマトビケラ属の一種
トビケラ目シマトビケラ科
学名:Cheumatopsyche sp.
体長:10㎜(幼虫)
生息域:湖岸、池、河川
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特徴
流れがない場所から平瀬、早瀬までの幅広い水域に生息する、トビケラの仲間です。
コガタシマトビケラ属は、トビケラの仲間の中ではかなり普通に見られる種です。川底の岩の表面に、筒状の巣を作って生活しています。この巣は岩に固定されていて、ニンギョウトビケラの巣のように持ち運ぶことはできません。
腹部の下側に、まるで無数の脚が生えているように、枝分かれしたエラが並んでいるのが特徴です。

 
  コガタシマトビケラのエラの拡大写真。エラは腹部の左右に対になって並んでいます。→ コガタシマトビケラのエラ  
 

食性
コガタシマトビケラ属は雑食性です。巣の入り口にクモの巣のような網を張り、網にかかった小さな水生昆虫や藻類を食べます。コガタシマトビケラが張った網の目は、長方形が並んだ規則正しい形をしています。

 
  コガタシマトビケラが張った網の拡大写真。四角形が整然と並んでいます。→ コガタシマトビケラの巣  

繁殖方法
成虫が見られるのは5~9月です。年に2世代が羽化し、交尾と産卵を行います。

 
  調査隊員 コガタシマトビケラやオオシマトビケラを捕まえる時は、川の中の、石に付いた藻のようなもの(トビケラの巣です)をかき取って、しばらく水の外に置いてみて下さい。突然どうしたのかと驚いた幼虫が、モゾモゾとはい出してきます。  
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