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チョウバエ科の一種  

チョウバエ科の一種
ハエ目チョウバエ科
学名:Psychodide gen.sp.
体長:約10㎜(幼虫)
生息域:下水溝、用水路、山間部の湿潤区

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特徴
流れの弱い、汚れた水域に広く生息する、ハエの仲間です。
体は円筒形をしているものが多く、肢(あし)はありません。前胸部(胸部のうち、頭部のすぐ後ろの部分)と尾の先の2箇所に、気門という呼吸をするための穴を持っています。
チョウバエの仲間は汚れた水域に多く、下水溝やトイレなど、私たちの生活に近い場所にも多く現れ、不快害虫(見た目や動きが不快感を与える害虫。毒を持つものなども含む)として嫌われています。一方で、山間部のきれいな水域に住む種もおり、一概に「汚い虫」として片付けることはできません。

 
  調査で発見されたチョウバエの蛹(さなぎ)です。右端に付いている触角のような突起は、呼吸管になっています。→ チョウバエのサナギ  
 

食性
雑食性で、藻類や水中の微細な有機物粒子などを食べます。

繁殖方法
夏から秋にかけて羽化し、交尾と産卵が行われます。メスは数百個の卵を、何回かに分けて湿った場所に産み付けます。卵から孵(かえ)った幼虫は、およそ2週間ほどで羽化し、成虫になります。
都市部などの、1年を通じて温暖な環境では、冬に入っても羽化した成虫が見られることがあります。

 
  調査隊員 上のイラストは「キイヒラタチョウバエ」という種類で、山間部に多く住んでいます。同種であるとは考えにくいですが、調査で見つけたものと、サナギの形がよく似ていたので、チョウバエの幼虫の1例として掲載しました。  
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