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アカムシユスリカ   アカムシユスリカ
ハエ目ユスリカ科
学名:Propsilocerus akamusi
体長:約17㎜(幼虫)
生息域:流れのない河川、湖沼

 

特徴
流れがなく、富栄養化した水域に多く生息する、ハエの仲間です。
アカムシユスリカの幼虫は、ユスリカの仲間の中では比較的大型で、鮮やかな赤い体色をしています。この体色は、血液中に、赤い色素であるヘモグロビンが含まれていることに由来しています。この色素の働きにより、水中の酸素を効率よく吸収することができるため、酸素濃度の低い汚れた水域でも生息が可能です。
アカムシユスリカの成虫は、一時に大量発生するため、周囲の住民にとっては、大きな悩みの種です。児島湖沿岸においても、湖で大量発生した成虫が、外に干してあった布団に張り付いて汚してしまうなど、不快害虫(見た目や動きが不快感を与える害虫。毒を持つものなども含む)としての被害が発生しています。

食性
腐食性で、水中の有機物粒子を食べます。

繁殖方法
アカムシユスリカの羽化は、晩秋から初冬にかけて行われます。交尾を行ったメスは、ゼラチン質に包まれたひも状の卵のかたまりを、水面近くの水草などに産み付けます。
アカムシユスリカは、一生のほとんどの期間を幼虫で過ごします。卵から孵(かえ)った幼虫が成虫になるまでには、およそ1年以上を必要とします。

 
  児島湖沿岸のヨシに止まっているアカムシユスリカの成虫。11月撮影。→ アカムシユスリカの成虫  
 
  調査隊員 夏に目にする、脚が白黒まだらのカと似ていますが、お互いに科が異なっていて、姿も少し違っています。近寄っても逃げずに、ヨシに止まったままじっとしていました。  
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