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オオマダラカゲロウ   オオマダラカゲロウ
カゲロウ目マダラカゲロウ科
学名:Drunella basalis
体長:約13㎜(幼虫)
生息域:流れのゆるやかな河川

 

特徴
河川の上流から下流にかけての幅広い水域に生息する、カゲロウの仲間です。
オオマダラカゲロウが属するトゲマダラカゲロウ属の幼虫の前脚には、何本かのとげ状の突起が生えています。また、オオマダラカゲロウの場合、頭部に、まるで角のような鋭い突起が2本、生えていることも特徴的です。
他のマダラカゲロウの例に漏れず、オオマダラカゲロウもがっしりとした丈夫そうな体つきをしています。水底をのそのそ歩いて移動し、エサを探します。

 
  オオマダラカゲロウの頭部と腕部の拡大写真。それぞれに、特徴的な鋭い突起が生えています。→ オオマダラカゲロウの頭部と腕部  
 

食性
オオマダラカゲロウの、鋭いとげの生えた前脚は、獲物を捕まえる際に有効に機能します。肉食性で、トビケラの幼虫などの水生昆虫を、とげの生えた前脚で挟み込んで捕食します。

繁殖方法
オオマダラカゲロウの羽化は4~5月にかけて行われます。羽化したメスは、メスだけの群れを成して河川上空を飛行し、オスとの交尾に備えます。オオマダラカゲロウの交尾は、かなり高い上空で行われるため、観察するのは簡単ではありません。

 
  調査隊員 カゲロウの幼虫の中では珍しく肉食です。トゲトゲの前脚は便利そうですが、獲物の側にしたら、あの前脚でがっちり挟まれるのは、たまったものではないでしょうね。  
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