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ブユ科の一種   ブユ科の一種
ハエ目ブユ科
学名:Simuliidae gen.sp.
体長:約6㎜(幼虫)
生息域:河川の早瀬、渓流
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特徴
流れが速い場所の、巨礫(きょれき)の下などに多く生息する、ハエの仲間です。
幼虫の姿はユスリカと似ていますが、体色は赤くなく、やや緑味を帯びた薄い褐色です。また、頭部から腹部に行くほど太い、下太りな体型をしています。腹部の末端には吸盤が付いており、岩に張り付いて生活しています。
ブユは成虫になると、メスが産卵の栄養摂取のために動物の血を吸うため、注意が必要です。ブユに噛まれた傷は、数日から数週間にわたって腫れあがり、激しいかゆみや痛みを伴います。

食性
ブユの頭部には細かなヒゲが生えており、このヒゲを採餌に利用します。腹部の吸盤で岩に張り付いた状態で、流れに向かって口を開け、流れてくる有機物粒子をヒゲでこし取って食べます。

繁殖方法
ブユは夏季に羽化し、繁殖行動を行います。一概には言えませんが、種によっては、オスがメスに、精包(精子の入った袋のようなもの)を渡す行動をとることが確認されています。卵は、水中や水際の植物などに産み付けられます。

 
  ユスリカの幼虫の頭胸部。2つの擬脚が確認できます。→ ユスリカの擬脚  
 
  調査隊員 ブユやユスリカの幼虫は、擬脚(ぎきゃく)という、脚のような働きをする突起を持っています。この擬脚の先端には爪が付いていて、体を固定するのに使ったりできます。  
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