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ナガレトビケラ属の一種   ナガレトビケラ属の一種
トビケラ目ナガレトビケラ科
学名:Rhyacophila sp.
体長:10~20㎜(幼虫)
生息域:水深が深く、流れがゆるやかな場所(淵)、瀬
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特徴
河川の上流から中流にかけての、水のきれいな場所に多く生息する、トビケラの仲間です。
トビケラの仲間の幼虫としては例外的に、ナガレトビケラは巣を作りません。ただし、幼虫からサナギになるときには、口から糸を吐いてマユ状の巣を作ります。
ナガレトビケラ属は、トビケラの仲間の中では最大の属で、日本では100種ほど、世界では600種ほどが記録されています。

食性
ナガレトビケラ属の多くは肉食で、川底をはい回り、他の水生動物を捕食します。ただ、種によっては、雑食性のものや、植物質を好んで食べるものも存在します。

繁殖方法
ナガレトビケラ属は、主に3~6月にかけて羽化し、交尾を行います。幼虫はサナギになる際、小さな砂粒などを使ってドーム状の小部屋(蛹室:ようしつ)をこしらえ、さらにその中でマユを作ります。

 
  調査隊員 ナガレトビケラはその名の通り、流れの強い川に多く住んでいます。尾部のかぎ爪は、強い流れの中でも流されないように、水底のでっぱりに引っかけて、体を固定するのに使います。はだかのままで生活しているナガレトビケラにとっては、強い流れの中で生きていくための、必須の装備というわけですね。  
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