特徴
ガッシリとした体つきのヤゴで、頭部には棒状の触角がついています。
側棘は腹部の第7~9節にありますが、背棘はありません。 オスは大きな肛上片瘤(こうじょうへんりゅう:尾部にある付属器の肛上片についている瘤状の突起のこと)が側方に出ていて、この部分を見ることで他種と見分けることができます。しかし、メスの形態はダビドサナエにとても良く似ており、両者の識別は困難です。また羽化が近い幼虫は、腹部第9節の両側縁が白色になります。
成虫は4月末ころから出現し、7月初めころまで見ることができます。成虫の腹部にほとんど黄斑がなく、黒っぽい色をしていることから「クロサナエ」という名前がつきました。日本の固有種です。
食性
肉食で小型の水生生物を食べます。
繁殖方法
メスが単独で飛びながら、水際にある植物やコケの上などに卵を産みます。
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