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ゲンジボタル   ゲンジボタル
コウチュウ目ホタル科
学名:Luciore cruciata
体長:20~30㎜(幼虫)
生息域:流れのゆるやかな河川、細流
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特徴
流れがゆるやかで、砂泥質の河床の水域に多く生息する、ホタルの仲間です。
ホタルは、水生昆虫としては大変にマイナーな生き物であると言えます。ホタルの幼虫はそのほとんどが陸生で、幼虫期を水の中で過ごすのは、国内ではこのゲンジボタルを入れてもたった3種に過ぎません。
ゲンジボタルの幼虫は、いくつかの体節に分かれた、黒褐色の体をしていて、前胸部(胸部のうち、頭部のすぐ後ろの部分)に、黒いひし形の模様があるのが特徴です。ゲンジボタルと名前が対になっているヘイケボタルの場合、ここが十字の形になっているので、そこから区別が可能です。
ホタルの成虫が発光するのは極めてよく知られていますが、幼虫も腹部の後ろ側に発光器を持っており、光らせることができます。

 
  ゲンジボタルの頭胸部の拡大写真。特徴的なひし形の黒い模様が確認できます。→ ゲンジボタルの頭胸部  
 

食性
肉食性で、主に、カワニナを好んで捕食します。

繁殖方法
ゲンジボタルの成虫は6月から7月にかけて見られます。尾部の発光器を光らせて互いに通信し、出会った雌雄が交尾を行います。交尾を終えたメスは、水際の岩や倒木などに、およそ1,000個ほどの卵を産み付けます。成虫の寿命は短く、1週間ほどしか生きられません。

 
  調査隊員 ホタルは、成虫だけでなく幼虫も光る、というのは、知っている方も多いかもしれません。しかし、サナギや卵の状態でも光る、というと、びっくりするんじゃないでしょうか。ひと時たりとも休まず弛まず、一生を通して光り続ける、何だか疲れそうな人生(?)ですね。  
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