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ヒメガムシ   ヒメガムシ
コウチュウ目ガムシ科
学名:Sternolophus rufipes
体長:10~12㎜(成虫)
生息域:池沼、水田、細流

 

特徴
水草の茂った場所に多く生息しています。
ガムシは体長35mmにもなる大型の水生昆虫ですが、ヒメガムシはおおよそ10mm程度の大きさです。泳ぎはあまり上手くなく、6本の脚をばらばらに動かして進みます。
腹部の先端には細かい毛が生えており、ここに空気の泡をたくわえて呼吸します。この空気中の酸素が不足してくると水面に上がり、頭部の触覚を使って、腹部にたくわえた空気と、外部の新鮮な空気とを入れ替えます。

食性
幼虫は肉食性で、ボウフラなどの小動物を捕食します。成虫になると植食性に変わり、植物の腐食質や水草などを食べるようになります。

繁殖方法
幼虫は4月頃に羽化し、5~7月にかけて交尾と産卵を行います。卵は、水面に浮いた植物の葉の裏などに産み付けられます。

 
  ガムシ(Hydrophilus acuminatus)の腹面図。胸部から腹部にかけて、長い突起が、ほぼ体と平行に伸びています。→ ガムシの腹面図  
 
  調査隊員 ガムシの仲間の名前の由来は、腹部に生えた長い突起が、牙のように見えることから。「牙虫(がむし)」というわけですね。昔の人は、よくそんな細かい所まで見て名前を付けたなと、少し感心してしまいます。  
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