特徴
河川の中流域から河口にかけて生息する、カニの仲間です。
淡水産のカニの中では比較的大型で、両方のハサミに、細かい毛が密生しているのが特徴です。繁殖行動に伴って河川と海を周期的に行き来しているため、児島湖で確認できるのは、秋から冬にかけての期間に限られています。
本種は水産資源としても高い価値を持ち、モクズガニを漁獲対象種としている河川では、高価で美味なカニとして扱われています。
食性
肉食性で、小魚やカワニナ、死がいなどを食べます。
繁殖方法
モクズガニは、秋から冬にかけて河川を下り、海に出て、そこで交尾と産卵を行います。交尾を終えたメスは、卵を腹部に抱え、ふ化するまでの間保護します。
卵から孵(かえ)った子ども(幼生)は、「ゾエア」と呼ばれ、親とは全く異なった独特の形態をしています。
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