特徴
流れのない水域の、水草の繁茂した場所に多く生息する水生昆虫です。
体は、同じガムシ科のヒメガムシよりも一回り大きく、ガムシの仲間の中では中型です。体表は光沢のある黒色で、6本の脚は赤褐色をしています。
腹部の先端には細かい毛が生えており、ここに空気の泡をたくわえて呼吸します。この空気中の酸素が不足してくると水面に上がり、頭部の触覚を使って、腹部にたくわえた空気と、外部の新鮮な空気とを入れ替えます。
食性
幼虫の間は肉食性で、他の水生昆虫などを捕食しますが、成虫になると植食性に変わり、水草や藻類を食べるようになります。
繁殖方法
メスは、植物の葉などを材料に使い、卵が入ったまゆ状のかたまり(卵のう)を作ります。この卵のうは水草などに固定せず、水面に浮いたままになっています。
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