底生メニュー
指標生物解説バナー
 
コガムシ   コガムシ
コウチュウ目ガムシ科
学名:Hydrochara affinis
体長:16~18㎜(成虫)
生息域:流れのない河川、水田、池沼

 

特徴
流れのない水域の、水草の繁茂した場所に多く生息する水生昆虫です。
体は、同じガムシ科のヒメガムシよりも一回り大きく、ガムシの仲間の中では中型です。体表は光沢のある黒色で、6本の脚は赤褐色をしています。
腹部の先端には細かい毛が生えており、ここに空気の泡をたくわえて呼吸します。この空気中の酸素が不足してくると水面に上がり、頭部の触覚を使って、腹部にたくわえた空気と、外部の新鮮な空気とを入れ替えます。

食性
幼虫の間は肉食性で、他の水生昆虫などを捕食しますが、成虫になると植食性に変わり、水草や藻類を食べるようになります。

繁殖方法
メスは、植物の葉などを材料に使い、卵が入ったまゆ状のかたまり(卵のう)を作ります。この卵のうは水草などに固定せず、水面に浮いたままになっています。

  ガムシ(Hydrophilus acuminatus)の腹面図。胸部から腹部にかけて、長い突起が、ほぼ体と平行に伸びています。→ ガムシの腹面図  
 
  調査隊員 ガムシの名前の由来になっている、腹部に付いた牙状の突起。体にくっついていて、動かすことはできません。武器になるでもなし、体を固定するためのものでもなし。一体何のためのものなのでしょう?  
当サイト内の全ての情報の無断使用を禁ず
© 児島湖と児島湖流域の生物 All Rights Reserved.
▲ページトップ▲