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タイコウチ   タイコウチ
カメムシ目タイコウチ科
学名:Laccotrephes japonensis
体長:30~38㎜(成虫)
生息域:流れのゆるやかな河川、用水路、水田、池沼
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特徴
水生植物の繁茂した水域に多く生息する、カメムシの仲間です。
体は同じタイコウチ科のミズカマキリなどに比べると、あまり長細くなく、平たい葉のような形をしています。また、腹部の先に2本の長い呼吸管を持っており、これを水面上に出し、空気呼吸を行ないます。
動きは緩慢ですが、獲物を捕らえるときは、大きな鎌状の前脚を使って素早く襲いかかります。なお、タイコウチという名前は、前脚を振り上げている姿が、まるで太鼓を打っているように見えることに由来しています。
翅(はね)を持っており、体を乾かせば飛ぶこともできますが、あまり頻繁に飛ぶことはありません。

食性
肉食性で、小魚、オタマジャクシ、他の水生昆虫などを捕食します。獲物を食べるときは、長く伸びた針状の口(吻)から消化液を送り込み、溶けた肉を吸い取ります。

 
  タイコウチの頭部。前方に長く伸びた口(吻)が確認できます。→ タイコウチの頭部  
 

繁殖方法
4月、冬眠から目覚めたタイコウチは、盛んに獲物を捕食し、産卵のための栄養を蓄え、5月の終わり頃に交尾と産卵を行います。卵は、水辺の湿った土の中に、いくつかのかたまり(卵塊)に分けて産み付けられます。

 
  調査隊員 タイコウチやミズカマキリは、体を棒状にピンと伸ばして動かなくなる、「擬死(死んだふり)」いう行動をとることがあります。  
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