特徴
水生植物の繁茂した水域に多く生息する、カメムシの仲間です。
体は同じタイコウチ科のミズカマキリなどに比べると、あまり長細くなく、平たい葉のような形をしています。また、腹部の先に2本の長い呼吸管を持っており、これを水面上に出し、空気呼吸を行ないます。
動きは緩慢ですが、獲物を捕らえるときは、大きな鎌状の前脚を使って素早く襲いかかります。なお、タイコウチという名前は、前脚を振り上げている姿が、まるで太鼓を打っているように見えることに由来しています。
翅(はね)を持っており、体を乾かせば飛ぶこともできますが、あまり頻繁に飛ぶことはありません。
食性
肉食性で、小魚、オタマジャクシ、他の水生昆虫などを捕食します。獲物を食べるときは、長く伸びた針状の口(吻)から消化液を送り込み、溶けた肉を吸い取ります。
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