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タイワンシジミ   タイワンシジミ
マルスダレガイ目シジミ科
学名:Corbicula fluminea
殻長:約40㎜
殻高:約30㎜
殻幅:約20㎜
生息域:流れのゆるやかな河川、池、用水路
要注意外来生物

 

特徴
小石や砂の河床に多く生息する、シジミの仲間です。
中国や朝鮮半島などからの外来種で、輸入されたものが野生化し、日本全土に生息域を広げました。国内種であるマシジミと非常に近い仲間で、判別するのは極めて困難です。現在では、元々いた国内種の生存を脅かすまでに、その数を増やしています。

 
  タイワンシジミの殻の表(左)と裏(右)。殻の内側の全体が濃い色をしているのは、タイワンシジミの特徴の一つです。→ 殻の裏表  
  同じく、タイワンシジミの殻の表(左)と裏(右)。殻の内側全体が白いのも、タイワンシジミの特徴。このように、タイワンシジミ1種の中でも、殻の模様の変異は様々です。→ 殻の裏表  
 
  マシジミの殻の表(左)と裏(右)。上2つのタイワンシジミの殻とよく似ていますが、内側の模様は微妙に異なります。→ マシジミの殻  
 

食性
ろ過食性で、水中のプランクトンを水と一緒に取り込み、ろ過して食べます。

繁殖方法
タイワンシジミは雌雄同体です。卵胎生で、子貝は親貝の体内でふ化し、小さな貝の姿になるまで成長してから、水中に放たれます。繁殖は1年を通して行われるようです。

要注意外来生物指定の理由
遺伝子汚染により、国内種であるマシジミを駆逐してしまうことが懸念されています。
タイワンシジミは繁殖の際、大量の精子を水中に放出します。その精子をマシジミが受精した場合、子貝はすべてタイワンシジミになってしまいます。これは、マシジミやタイワンシジミが、精子の持つ遺伝子のみを引き継ぐ、「雄性発生」という特殊な遺伝方式を持っているからです。
またマシジミに比べ、水質汚染への耐性も段違いに強いため、多くの河川で、マシジミがタイワンシジミにとって変わられようとしているのではないかと言われています。
要注意外来生物:飼養等の規制はありませんが、自然界では生態系に悪影響を及ぼす可能性があります。そのため、利用している個人や事業者等に対し、正しい取扱いをお願いしている外来生物です。

 
  調査隊員 区別がつきにくいマシジミとタイワンシジミ。確実な見分け方ではないのですが、殻の色が全体に黄色っぽいな、と思ったら、タイワンシジミである可能性が高いと思っていいでしょう。  
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