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ニンギョウトビケラ   ニンギョウトビケラ
トビケラ目エグリトビケラ科
学名:Goera Japonica
体長:10~12㎜(幼虫)
生息域:山地渓流から平野にかけての、流れのある場所

 

特徴
岩や礫(れき)の河床に多く生息する、トビケラの仲間です。
ニンギョウトビケラの幼虫は、礫や砂粒を使って自分の体ほどの小さな巣を作り、この巣を携帯して生活します。両脇に3対ほどの大きめの石をつけているのが特徴です。
ニンギョウトビケラという和名は、この巣の形を人形に見立てたことに由来しています。山口県岩国市の錦帯橋付近では、この巣が「人形石」という土産物として売り出されています。

食性
食植性で、岩の表面などに付着した藻類を食べます。

繁殖方法
5~10月にかけて羽化し、交尾を行います。交尾後、メスは水中に潜り、川底の石の下に卵を産み付けます。

  ニンギョウトビケラの巣です。→ ニンギョウトビケラの巣  
 
  調査隊員 人形石とは言いますが、少し想像力をたくましくしなければ、人の形には見えないかもしれません。細い側を頭に見立てると、何となく、着物を着た人の形に見えるでしょうか。土産物の人形石は、これを一列に沢山並べ、大名行列などを作るんだそうです。  
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