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ウスバガガンボ属の一種   ウスバガガンボ属の一種
ハエ目ガガンボ科
学名:Antocha sp.
体長:4~7㎜(幼虫)
生息域:流れの速い河川

 

特徴
砂礫(されき)の河床に多く生息する、ハエの仲間です。水中の木や岩などの表面に、糸状の繊維を使って巣を作って生活します。
ガガンボの仲間は、腹部の末端に「呼吸盤」という、呼吸をするための部位を持っています。この呼吸盤の周りには、何本かの肉質の突起が見られますが、ウスバガガンボ属の場合、この突起は腹側の左右に1本ずつ生えているだけです。また、体には「歩環帯(ほかんたい)」という、細長いだ円形の器官が、背側と腹側にはっきりと確認できます。

食性
雑食性で、藻類や、その他の細かな有機物粒子などを食べます。

繁殖方法
ウスバガガンボの成虫は、春から夏にかけて見られます。羽化した成虫は、水際に集まって群れを作り、集団で交尾を行います。交尾を終えたメスは、水の中や、水際の湿った苔などに卵を産み付けます。

 
  調査隊員 ハエの仲間には、汚れた水域を好んで生息する種(アカムシユスリカハナアブなど)が多く見られますが、ウスバガガンボの幼虫は、流れの強い清流を好みます。でも、ハエというだけで「汚い」というイメージを抱く人は、結構多いんじゃないでしょうか?  
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