特徴
砂礫(されき)の河床に多く生息する二枚貝です。
卵形の、分厚い殻を持ちます。殻の表面には、その名の通り、細かな松かさ模様があり、容易に他の二枚貝と区別することができます。殻の色は、成長した個体では黒褐色になりますが、若い個体では淡い黄褐色のものが多く見られます。そのような若い個体のうちから、マツカサガイの特徴である殻の松かさ模様は見ることができます。
イシガイ科の二枚貝は、タナゴ類の卵の産卵場所として、重要な意味を持っています。
近年、マツカサガイの生息に適した水域が減少していることなどもあり、環境省レッドリストにおける準絶滅危惧種に指定されています。
食性
ろ過食性で、水中のプランクトンなどを、入水管から水ごと取り込み、ろ過して食べます。
繁殖方法
3~8月にかけて雌雄での交尾を行い、子貝(グロキディウム幼生)を出水管から放出します。放出された子貝は、ドジョウ類などの淡水魚の体表に取り付き、移動します。
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