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コオイムシ   コオイムシ
カメムシ目コオイムシ科
学名:Appasus japonicus
体長:17~20㎜(成虫)
生息域:流れのゆるやかな河川、水田、池沼

 

特徴
水深の浅い水域に多く生息する、カメムシの仲間です。
コオイムシの特徴は、なんと言っても、オスがメスの産んだ卵を背中に背負って世話をする、その特異な習性にあります。オスは、背中に背負った卵を外敵から守るだけでなく、時には背中を水面上に出し、卵の中の子供の呼吸を助けてやるなど、甲斐甲斐しく世話を焼きます。
コオイムシは、水田などによく見られた種ですが、農薬の使用などの影響により、現在では著しく個体数を減少させており、環境省レッドリストにおける準絶滅危惧種に指定されています。

食性
肉食性で、他の水生昆虫などを捕食します。鎌状になった前脚で獲物を捕らえ、針のように長く伸びた口(吻)を突き刺し、体液を吸い取ります。

繁殖方法
交尾及び産卵は4~8月にかけて行われ、メスは、一度に30~45個ほどの卵を、オスの背中に産み付けます。

 
  調査隊員 オスが卵の世話をするのは、昆虫の中では珍しい習性です。コオイムシのオスが背負った卵は、1匹のメスのものだけではなく、何匹かのメスが産んだ卵が混じっているのが普通です。子煩悩ではあるけれど、妻に一途な夫というわけではないみたいですね。  
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