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アメリカザリガニ   アメリカザリガニ
エビ目ザリガニ科
学名:Procambarus clarkii
体長:約100㎜
生息域:流れのゆるやかな河川、用水路、水田
要注意外来生物
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特徴
泥質の河床に広く生息する、ザリガニの仲間です。名前の通り、元はアメリカ原産の外来種ですが、前世紀にウシガエルのエサとして輸入されたものが野生化し、旺盛な繁殖力を見せ、現在では日本各地に広まりました。河川だけでなく、用水路、水田など、私たちの生活に近い環境にも多く見られます。
甲殻の表面は顆粒(細かなつぶ)に覆われ、大きなハサミを持ちます。ハサミは強力で、指などをはさまれるとケガの危険もありますが、背中をつまんで持つようにすれば、危険はありません。 冬になると、水底や湿地の穴に潜って越冬します。

 
  まだ小さいアメリカザリガニの子どもです。大人のような大きなハサミを持たないため、他のエビと区別がつきにくくなっています。このような小さなアメリカザリガニは、冬場に多く見られます。→ アメリカザリガニの子ども  
 

食性
雑食性で、小魚、オタマジャクシ、水生昆虫、イネ科の植物などを幅広く食べます。

繁殖方法
アメリカザリガニの繁殖は、6~10月にかけて行われます。卵生ですが、産んだ卵は親が腹部に抱え、ふ化するまで保護します。子どもは幼生期を卵の中で送るため、ふ化する時にはすでに親と変わらない姿をしています。

要注意外来生物指定の理由
捕食者としてかなり上位にいる種のため、元々日本にいた動植物を捕食し、生態系を乱すことが懸念されています。
また特に、国内種のニホンザリガニが生息している北陸や北海道で繁殖した場合、ニホンザリガニの生息に甚大な被害が出ることが予測されるため、不用意に他の場所への移動などはしないよう、十分に注意することが必要です。
要注意外来生物:飼養等の規制はありませんが、自然界では生態系に悪影響を及ぼす可能性があります。そのため、利用している個人や事業者等に対し、正しい取扱いをお願いしている外来生物です。

 
  調査隊員 日本では食べられていませんが、原産地のアメリカではごく普通に食用にされています。また、フランス料理などでも、ザリガニ料理(格好つけてエクルヴィス、と呼ぶと、何だかおいしそうです)は普通に出されますので、水のきれいな場所で捕まえたのを食べたら、きっとおいしいだろうと思います。  
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