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ヒル(グロシフォニ科の一種)   ヒル(グロシフォニ科の一種)
ウオビル目グロシフォニ科
学名:Glossiphoniidae gen.sp.
体長:6~12㎜
生息域:流れのゆるやかな河川、池沼、湖
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特徴
水底の石の下などに生息する、ヒルの仲間です。
グロシフォニ科のヒルは扁平な卵型の体をしており、ややとがった方が前側、丸みを帯びた方が後側です。体の前後に付いた2つの吸盤を使い、体を伸び縮みさせながら勢いよく移動します。体色は淡いものが多く、鮮やかな薄緑色をした個体もいます。

  体を伸ばし、吸盤を使って移動しているヒル。まるでシャクトリムシのように、体の前後を交互に前進させていきます。→ 前進するヒル  

食性
肉食性で、主に貝類を好んで捕食します。体の前側の吸盤の内側に口が付いており、この口から、獲物の体液を吸い取ります。 なお、グロシフォニ科のヒルはヒトの血を吸うことはありません。

繁殖方法
ヒルの仲間はすべて雌雄同体です。グロシフォニ科の交尾は、相手の体表に精包(精子が入った袋のようなもの)を付着させる、間接的交尾という形態をとります。交尾後、産卵された卵は親ヒルによって保護され、ふ化した後も、子ヒルはしばらく親の体表面に付着して暮らします。

 
  調査隊員 ヒルと言えば、「人の血を吸うイヤな生き物」というイメージがありますが、グロシフォニ科のヒルは無害です。それに見た目も、ヒルらしからず、鮮やかできれいな色をしたものが多く見られますね。  
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