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クロダカワニナ   クロダカワニナ
ニナ目カワニナ科
学名:Semisulcospira kurodai
殻高:30~35㎜
生息域:流れのゆるやかな河川、用水路、ため池

 

特徴
砂泥の底質に多く生息している巻き貝です。
通常のカワニナとよく似た殻をしており、同じ場所に混じって住んでいることもあるため、一目見て違いを判断するのは困難です。クロダカワニナの殻は、カワニナやチリメンカワニナと比べると、やや細い形をしています。また、殻底(かくてい。殻の一番下側の、口のある辺り)に刻まれている螺肋(らろく。横方向の、凹凸のある線)が、前2種に比べると少なく、5~6本しかないことも、クロダカワニナの特徴です。
チリメンカワニナと同じように、殻に縦肋(じゅうろく。縦方向の、凹凸のある線)が現れますが、クロダカワニナの場合は、チリメンカワニナのように、縦肋が寸断されて粒状になることはありません。
河川改修などの影響から個体数を減らしており、環境省レッドリストにおける準絶滅危惧種に指定されています。

食性
雑食性で、付着藻類、落ち葉や朽ち木のほか、魚の死がいなども食べます。

繁殖方法
5~10月にかけて交尾が行われます。カワニナと同じく卵胎生で、一度に産む子貝は50~80ほどです。子貝はカワニナ科3種のうちでは最も大きく、2mm以上になります。

 
  調査隊員 カワニナの仲間は、タニシほどメジャーではありませんが、細々と食用貝として利用されてきました。ただ、カワニナは、吸虫(きゅうちゅう)という寄生虫の中間宿主になるので、もし、食べてみたいと思う方は、必ず火を通してから、自己責任で召し上がってください。  
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