調理手順 | ||||
児島湖産の天然ゲンゴロウブナ。30cmを超える、見事なサイズのものが獲れました。下ごしらえの時に暴れないようにと、40分ほど冷凍庫に入れておいたのですが、一向に弱る気配がありません。 | ウロコを取り、頭をおとし、三枚におろします。かなり丈夫なウロコを持っていますので、台所を散らかさないよう、ビニール袋の中などに入れ、その中でウロコを取るようにすれば、片づけが簡単でいいかもしれません。 | 3枚におろした身を、包丁でたたいて細かいミンチ状にします。 本来は、身と一緒に骨まで丸ごとミンチにするのが正当なのですが、身にくっついた小骨が十分多かったので、背骨は取り除きました。 |
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ミンチ肉に刻んだショウガをたっぷりと加え、サラダ油を引いた鍋に入れ、木べらなどで混ぜながら丹念に炒めます。フナの臭みをできるだけ取り除きたいので、うっすらと焦げ目がつくまで、弱火でじっくりと火を通しましょう。 | フナが十分に炒まったら、鍋に水を加え、細かく刻んだ大根やニンジン、ゴボウ、コンニャク、油揚げなどを加えて煮ます。アクがかなり出ますので、丁寧にすくい取ります。そのまま、中の具が十分柔らかくなるまで煮ていきます。 | しょうゆ、塩、みりんなどで、お吸い物よりもやや濃い目に、味を整えます。味付けが終わったらネギを散らし、炊きたてのご飯にかけていただきます。 | ||
試食・感想 |
器に盛った鮒飯を、すすり込むようにして食べると、よく炒めたショウガの甘い香りが、ふわっと広がります。フナの味に、少し土の香りが感じられて、ゴボウなどの根菜の風味とぴったりと合います。それがシャリシャリとした骨の食感とあいまって、どこか懐かしい味わいです。見た目は味噌汁の「ねこまんま」と似たような感じで、よく食べられていた時代には、「ご馳走」ではなく、日常の食の1つというような扱いだったのではないでしょうか。 フナを昔から食用としてきた地域では、フナ肉のミンチがパック詰めで売られていることもあります。もし運良く見かけたら、ご自分で鮒飯を作って食べてみてはいかがでしょうか。調理も特に難しいことはないので、おすすめです。 |
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