スズキのポワレ | |||
スズキは、最大で1mほどにもなる大型の魚です。海だけでなく、淡水の混じった汽水域にも生息し、そのためか、身に川魚のような独特の風味が感じられるのが特徴です。体が大きいからといって大味かというとそういうわけではなく、上品な白身の味わいを楽しむことができます。 スズキの調理法といえば、新鮮なスズキを薄く切りつけ、冷水にくぐらせて身を締める「洗い」が有名ですが、今回は洋風にソテーし、バルサミコソースをかけていただいてみます。 |
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スズキの旬は夏。「フッコ」と呼ばれるスズキの若魚は、夏の白身の握りとしてお寿司屋さんで出てくることもあるそうです。 | |||
調理手順 | ||||
児島湖産の天然スズキ。大きさから言えば「フッコ」になるでしょうか。 一緒に獲ってきたゲンゴロウブナは調理前まで元気でしたが、こちらは大分弱ってぐったりしていました。 |
ウロコを引き、頭を落として、三枚におろします。 | 適当な大きさに切り分け、皮に何本か切れ目を入れておきます。こうすることで、熱を通した時、皮が縮むのを防ぐことができます。 塩コショウ、バジルなどの好みのハーブを両面にすり込み、30分ほど置いておきます。 | ||
フライパンにオリーブオイルとバターを入れ、中火で熱します。十分に熱くなったところでスズキを入れ、皮目から焼いていきます。 | 皮目が香ばしく焼き上がったら引っくり返し、フライパンにふたをして、もう片面を焼いていきます。2~3分ほどで焼きあがりますので、 皿に取ります。 | スズキを取り出した後のフライパンの中にバルサミコ酢を適量加えます。半分程度になるまで煮つまったら、皿に移したスズキの上にかけて完成です。 | ||
試食・感想 |
柔らかな白身に、バルサミコの酸味が少し効いて、おいしくいただくことができました。ただ、皮目をもう少し長く焼いて、パリッとさせた方が、もっと香ばしくておいしかったかもしれません。味に特に嫌なクセは感じられず、むしろさっぱりし過ぎていて、物足りなく感じられるほどでした。 スズキは食用魚としては特に珍しくない魚ですが、家庭の食卓に上ることは、意外に少ないのではないでしょうか。淡白で、様々に調理できますから、もっと家庭に普及してもいい魚です。今回のように洋風に調理しても、あるいは刺身でも、またはただ塩焼きにするだけでも、おいしくいただけると思います。 |
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