哺乳類メニュー
 爬虫類メニュー
 両生類メニュー
 
   ウシガエル
アカガエル科アカガエル属
学名:Rana catesbeiana
全長:11~18cm
別名:食用ガエル
特定外来生物

 

特 徴
全長11~18cm、体重は500-600g程で、日本で見られるカエルでは最大です。
オスは背面が暗い緑色で黒っぽい斑紋がまばらにあり、メスは褐色で斑紋はオスよりも多くあります。腹面は白くオスは喉の部分が少し黄色みがかっています。鼓膜がとても大きく、メスは眼と同じくらい、オスではその倍くらいあります。 指先には吸盤がなく、アカガエル属の特徴でもある背側線(はいそくせん)がありません。
水草の生い茂る流れの緩やかな川、池沼、湖、湿地などにすんでいます。警戒心が強く臆病で、「ヴォー、ヴォー」と名前の由来にもなっているウシに似た鳴き声で鳴きます。
肉食性で昆虫類、ザリガニ、カエル、ドジョウなどを食べ、時には共食いをすることもあります。

移入の状況
   1918年に食用としてアメリカ合衆国から十数匹が日本に持ち込まれ、1950年から1970年には輸出用として年間数百トンのウシガエルが養殖されていました。逃げ出たものが日本各地へ定着しています。 大型で貪欲、環境の変化にも強いため、日本のみならず世界的に、他のカエルや水生生物が減少する原因の一つになっています。

 
  ウシガエルは後ろ足が長くジャンプが得意です。ジャンプが苦手なヒキガエルと比べると、後ろ足が長いのがわかります。  
 
注意)この生物は特定外来生物です
※特定外来生物の扱いについては法律で定められています。

外来生物法
・飼育、栽培、保管及び運搬することが原則禁止
・輸入することが原則禁止
・野外へ放つ、植える及びまくことが禁止
・飼養等する許可を持っていない者に対して譲渡し、引渡し、販売などをすることが禁止
・体識別等の措置を講じる義務
※違反内容によっては非常に重い罰則が課せられます。

外来種が及ぼす問題
①在来種の動植物を食べてしまい生態系を乱します。
②在来種の食物、生息場所、繁殖場所を奪い、棲息環境を変えます。
③近縁の在来種と交配して雑種をつくり純粋な在来種が減少します。
④農林水産物を食べたり、畑を荒らしたりします。

外来種 他地域から人為的に持ち込まれた生物のことです。その中でも特に、野生化して世代交代を繰り返し、生態系に定着した動植物のことを指しています。
在来種 従来からその地域で生育・生息している動植物のことです。
外来生物法 海外から持込まれた外来種の中で、特に、問題を引きおこし在来種や生態系に影響のある種類については「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(通称:外来生物法)」により特定外来生物に指定されています。
■児島湖周辺に生息する特定外来生物
オオクチバス   ブルーギル   カダヤシ
▲オオクチバス ▲ブルーギル ▲カダヤシ
競争力が強く、在来の魚を食べ、被害を与えています。 在来の魚の卵や稚魚を食べ、大きな影響を与えています。 淡水魚の卵や稚魚を食べ、メダカ減少の原因にもなっています。
ヌートリア ウシガエル アゾラ・クリスタータ
▲ヌートリア ▲ウシガエル ▲アゾラ・クリスタータ
農作物を荒らし、在来種の生息地や水田の畦や堤防を破壊しています。 大型で貪欲な為、他のカエルなどが減少する一因になっています。 絶滅危惧種に対する競合・駆逐・遺伝的攪乱が危惧されています。
オオキンケイギク   オオフサモ   ボタンウキクサ
▲オオキンケイギク ▲オオフサモ ▲ボタンウキクサ
繁殖力が強く、在来種を脅かしています。 過繁茂した純群落が水流を妨げる等の問題を引き起こしています。 繁殖の速度が速く、水路をふさぐ等の大発生が問題になっています。
当サイト内の全ての情報の無断使用を禁ず
© 児島湖と児島湖流域の生物 All Rights Reserved.
▲ページトップ▲