植物メニュー
植物用語解説ページへ
 
オオフサモ   オオフサモ
アリノトウグサ科 フサモ属
学名:Myriophyllum aquaticum
漢 字:大房藻
別名:パロットフェザー
花期:6月
特定外来生物

 
オオフサモ

概要
湖沼、池、河川、水田に見られる多年草です。
他のフサモ属と違って、沈水植物ではなく、抽水植物です。

原産地
南アメリカ原産です。

移入の経緯
観賞用に持込まれ野生化、帰化しました。
雄花と雌花を別々の個体につける雌雄異株(しゆういしゅ)で、日本には雌株のみが持込まれ、繁殖しています。

特徴
水中に茎を張り巡らせて、上部は垂直に立ち、水上に突き出しています。
水中の茎は分岐しながら広がり、節から根や茎を出します。水上の葉と水中の葉の形状が異なっています。

オオフサモ

現状
異常繁殖すると害を生み、各地で問題視されることがあり、水田では害草扱いになっています。
環境省が定める外来生物法により特定外来生物に指定されています。
持ち帰って栽培したり、他の土地に移殖することは禁止されているので気をつけましょう。

 
  アクアリウム用の水草として広く流通しましたが、
現在は栽培してはいけません。
 
 
注意)この生物は特定外来生物です
※特定外来生物の扱いについては法律で定められています。

外来生物法
・飼育、栽培、保管及び運搬することが原則禁止
・輸入することが原則禁止
・野外へ放つ、植える及びまくことが禁止
・飼養等する許可を持っていない者に対して譲渡し、引渡し、販売などをすることが禁止
・体識別等の措置を講じる義務
※違反内容によっては非常に重い罰則が課せられます。

外来種が及ぼす問題
①在来種の動植物を食べてしまい生態系を乱します。
②在来種の食物、生息場所、繁殖場所を奪い、棲息環境を変えます。
③近縁の在来種と交配して雑種をつくり純粋な在来種が減少します。
④農林水産物を食べたり、畑を荒らしたりします。

外来種 他地域から人為的に持ち込まれた生物のことです。その中でも特に、野生化して世代交代を繰り返し、生態系に定着した動植物のことを指しています。
在来種 従来からその地域で生育・生息している動植物のことです。
外来生物法 海外から持込まれた外来種の中で、特に、問題を引きおこし在来種や生態系に影響のある種類については「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(通称:外来生物法)」により特定外来生物に指定されています。
■児島湖周辺に生息する特定外来生物
オオクチバス   ブルーギル   カダヤシ
▲オオクチバス ▲ブルーギル ▲カダヤシ
競争力が強く、在来の魚を食べ、被害を与えています。 在来の魚の卵や稚魚を食べ、大きな影響を与えています。 淡水魚の卵や稚魚を食べ、メダカ減少の原因にもなっています。
ヌートリア ウシガエル アゾラ・クリスタータ
▲ヌートリア ▲ウシガエル ▲アゾラ・クリスタータ
農作物を荒らし、在来種の生息地や水田の畦や堤防を破壊しています。 大型で貪欲な為、他のカエルなどが減少する一因になっています。 絶滅危惧種に対する競合・駆逐・遺伝的攪乱が危惧されています。
オオキンケイギク   オオフサモ   ボタンウキクサ
▲オオキンケイギク ▲オオフサモ ▲ボタンウキクサ
繁殖力が強く、在来種を脅かしています。 過繁茂した純群落が水流を妨げる等の問題を引き起こしています。 繁殖の速度が速く、水路をふさぐ等の大発生が問題になっています。
当サイト内の全ての情報の無断使用を禁ず
© 児島湖と児島湖流域の生物 All Rights Reserved.
▲ページトップ▲