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オオクチバス   オオクチバス
バス科オオクチバス属
学名:Icropterus salmoides salmoides
全長:25~50cm
県内分布:全域
地方名:ブラックバス
特定外来生物

 

バスの頭部形態
体色は緑がかっていて、腹部は白っぽくなっています。
体側には黒い斑紋がありますが、成長すると共にだんだんと不明瞭になります。
口がとても大きく、口の端は眼の淵の後ろのあたりまで届きます。
第1背びれと第2背びれはわずかにつながっています。

(右画像:頭部を拡大した画像です。「オオクチバス」の語源にもなっている大きな口がわかります。)
→各部の名称を見る(ひれの位置や模様など)

産卵
産卵期は春から夏にかけてです。
産卵はまずオスが湖底を掃除して、砂底に直径約50cm、深さ約15cmの“すりばち状”をした巣をつくります。巣をつくる場所には、底が砂か砂利、または礫の地点を選びます。そのような場所が無い場合、木の切り株や平らな岩などを利用して巣をつくることもあります。
オスは巣にメスを誘導し、巣の中に卵を産ませます。オスは次々とメスを自らの巣に導き、数百~1万粒ほどの卵を保有します。
オスは、産卵後も卵と仔魚を外敵から守ります。

生活
湖沼やため池、流れのゆるやかな河川などにすんでいます。
仔魚の頃は群れをつくり、動物プランクトンを食べて育ちます。全長が約2~3cmになると単独行動をとり始め、魚や甲殻類、カエルなどを食べるようになります。
アユやホンモロコ、ヒガイ、カマツカなどを食べますが、ブルーギルはあまり食べません。

 
  調査隊員 オオクチバスには、老化を防止するアミノ酸であるタウリンが淡水魚としてはた~くさん入ってるよ!食べるとおいしいので、釣ったら是非食べてみてね。  
 
注意)この生物は特定外来生物です
※特定外来生物の扱いについては法律で定められています。

外来生物法
・飼育、栽培、保管及び運搬することが原則禁止
・輸入することが原則禁止
・野外へ放つ、植える及びまくことが禁止
・飼養等する許可を持っていない者に対して譲渡し、引渡し、販売などをすることが禁止
・体識別等の措置を講じる義務
※違反内容によっては非常に重い罰則が課せられます。

外来種が及ぼす問題
①在来種の動植物を食べてしまい生態系を乱します。
②在来種の食物、生息場所、繁殖場所を奪い、棲息環境を変えます。
③近縁の在来種と交配して雑種をつくり純粋な在来種が減少します。
④農林水産物を食べたり、畑を荒らしたりします。

外来種 他地域から人為的に持ち込まれた生物のことです。その中でも特に、野生化して世代交代を繰り返し、生態系に定着した動植物のことを指しています。
在来種 従来からその地域で生育・生息している動植物のことです。
外来生物法 海外から持込まれた外来種の中で、特に、問題を引きおこし在来種や生態系に影響のある種類については「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(通称:外来生物法)」により特定外来生物に指定されています。
■児島湖周辺に生息する特定外来生物
オオクチバス   ブルーギル   カダヤシ
▲オオクチバス ▲ブルーギル ▲カダヤシ
競争力が強く、在来の魚を食べ、被害を与えています。 在来の魚の卵や稚魚を食べ、大きな影響を与えています。 淡水魚の卵や稚魚を食べ、メダカ減少の原因にもなっています。
ヌートリア ウシガエル アゾラ・クリスタータ
▲ヌートリア ▲ウシガエル ▲アゾラ・クリスタータ
農作物を荒らし、在来種の生息地や水田の畦や堤防を破壊しています。 大型で貪欲な為、他のカエルなどが減少する一因になっています。 絶滅危惧種に対する競合・駆逐・遺伝的攪乱が危惧されています。
オオキンケイギク   オオフサモ   ボタンウキクサ
▲オオキンケイギク ▲オオフサモ ▲ボタンウキクサ
繁殖力が強く、在来種を脅かしています。 過繁茂した純群落が水流を妨げる等の問題を引き起こしています。 繁殖の速度が速く、水路をふさぐ等の大発生が問題になっています。
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