形態
小型のタナゴ類で、口ひげはありません。
エラぶたの後から尾びれにつながる青緑色のラインは、はっきりとしています。 背びれと腹びれの端は、朱色に縁どられています。
→各部の名称を見る(ひれの位置や模様など)
産卵
産卵期は4~7月です。 産卵期のオスは、婚姻色がいっそうきわだって華麗な色合いになります。 他のタナゴ同様、二枚貝に卵を産みつけます。
生活
平野部にある川や水路などにすみ、水がゆるやかに流れている砂泥底や砂礫底の場所を好んで生活しています。 ユスリカの幼虫や藻類を食べます。
メモ
兵庫県の千種川から広島県の芦田川までの、狭い範囲にのみ分布している貴重な魚です。残念ながら、岡山県以外の場所からは、ほとんど見つからなくなってしまいました。
岡山では、県内の各地でスイゲンゼニタナゴの保護活動が行われています。
タナゴメモ
タナゴ属の魚はみんな二枚貝のお世話になります。その一方で、二枚貝の方もクロキディウムと呼ばれる幼生(赤ちゃん)を近づいてきたヨシノボリなどの魚のひれに付着させて1~2週間ほど運んでもらいます。 |