魚類メニュー
魚用語解説ページへ
 
アブラボテ   アブラボテ
コイ科タナゴ亜科アブラボテ属
学名:Tanakia limbata
全長:4~7cm
県内分布:河川の中下流域
地方名:カメンタ

 

形態
ヤリタナゴに似ていますが、小さいときから体色が黒ずんでいる点で見分けることができます。
また、背びれと尻びれが丸みを帯びている点も特徴です。
口には、1対のひげを持ちます。
他のタナゴのような、エラの後ろ(肩部)にある暗色斑や、尾びれ付近にある縦条は、アブラボテにはありません。
→各部の名称を見る(ひれの位置や模様など)

産卵
他のタナゴ同様、アブラボテも二枚貝に卵を産み付けます。
産卵期は春から夏にかけてです。オスは縄張り意識が強く、水底に沈んだドブガイマツカサガイなどの二枚貝の周囲に縄張りをつくります。
オスの婚姻色はオリーブ色を帯びており、背びれと尻びれは黒色の縁取りがついたオレンジ色になります。また、吻の先には、こぶのように大きくなった追星が現れます。メスの産卵管は長く、黒色をしています。
アブラボテの産卵では、まずメスが産卵管を二枚貝の出水管に入れて卵を産み、次にオスが二枚貝の入水管付近で放精します。

生活
水草の茂っている、水のきれいな所を好んですみつきます。
ユスリカの幼虫など、小さな底生動物を主に食べます。

タナゴ産卵タナゴメモ
タナゴ属の魚はみんな二枚貝のお世話になります。その一方で、二枚貝の方もクロキディウムと呼ばれる幼生(赤ちゃん)を近づいてきたヨシノボリなどの魚のひれに付着させて1~2週間ほど運んでもらいます。

当サイト内の全ての情報の無断使用を禁ず
© 児島湖と児島湖流域の生物 All Rights Reserved.
▲ページトップ▲