形態
体全体にオリーブがかったまだら模様があり、うろこはありません。
口は、下あごが上あごよりも前に出ている「受け口」をしています。産まれたばかりのナマズには、上あごに1対、下あごに2対のひげがありますが、成長と共に下あごの1対はなくなってしまいます。
尻びれの基底(きてい:付け根のこと)がとても長く、尻びれは尾びれとつながります。
(右画像:ナマズを正面から撮影した画像です。4本のひげがよくわかります。)
→各部の名称を見る(ひれの位置や模様など)
産卵
ナマズの産卵期は春から初夏にかけてで、雨が降った日の夜に集まり産卵します。産卵場所は、水田や増水によってできた浅い水辺などです(このような一時的に水辺になった場所を「一時的水域」と言います)。ナマズは、オスがメスの腹部に巻きつくというおもしろい産卵行動をとります。
卵は、水田や川岸の底にばらまくようにして産み落とされます。この行動は、一時的水域がいつ陸地にもどるかもしれない場所であるため、そこで産卵するナマズたちが1つでも多くの卵を生き残らせるために行っている産卵方法だと考えられています。
生活 流れのゆるやかな河川や池、湖に多くすんでいて、泥底の環境を好んでいます。肉食性で、小魚やカエル、ネズミまで食べ、時には共食いをすることもあります。
主に夜行性で、昼間は障害物の陰に隠れたりしています。夜になると、口にある長いひげを使ってエサを探します。
(右画像:明るいうちは、隠れることができる場所に潜んでいます。)
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