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カワヒガイ   カワヒガイ
コイ科ヒガイ亜科ヒガイ属
学名:Sarcocheilichthys variegatus variegatus
全長:7~13cm
県内分布:河川の中下流域

 

カワヒガイの幼魚形態
体は細長く、体色は黄褐色~光沢のある灰色で、体側には黒のまだら模様がたくさんついています。
各ひれはオレンジ色で後方が丸くなっており、背びれには帯状の黒い模様があります。
口は小さく、とても短い1対のひげをもっています。
幼魚の頃は、体側に黒く太い縦条があります(右の画像参照)。
→各部の名称を見る(ひれの位置や模様など)

 

カワヒガイ産卵産卵
産卵期は春~初夏です。卵は、タナゴ類のように二枚貝に産みつけます。
産卵期を迎えたオスはひれが黒ずみ、眼は赤く、頬とエラぶたがピンク色に変わり、背びれの黒帯と体側の縦条は薄くなります(1番上の画像を参照)。また大きな追星が目の前側に、小さな追星がエラぶたに現れます。
メスは産卵管が伸びてきて、その長さは約1~2cmになります。
タナゴ類は貝の出水管から卵を産みつけますが、カワヒガイは入水管に産みつけるため、外とう膜に卵が産みつけられます(右の画像参照)。
卵は10日前後でふ化し、ふ化した仔魚はすぐに二枚貝の外へ出てきます。

生活
カワヒガイのよく見られる場所は河川の中流域から下流域で、少し流れがあり、底が砂~砂礫になっている場所を好みます。普段は、岩のまわりや沈水植物の隙間などで生活しています。
食性は雑食性で、水生昆虫や小さな巻貝、藻類などを食べます。
ふ化してから満2年で全長7~10cmにまで成長し、オス、メスともその年に成熟すると言われています。

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