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ブルーギル   ブルーギル
バス科ブルーギル属
学名:Lepomis macrochirus
全長:15~25cm
県内分布:主に県南部の池
特定外来生物

 

ブルーギルのエラ形態
体色は緑がかった褐色です。第1背びれと第2背びれは繋がっています。小さい頃は成魚よりも体高が低く、体側には7~10本程度の黒い横縞があります。体型と体色は成長にともなって変化し、成長するにつれて体高は高くなり、体色も黒っぽく変化して縞模様が不明瞭になります。
エラぶたの後側に青色~黒色をした部分があるため、ブルーギル(ギル:エラぶた)という名前がつきました。

(右画像:ブルーギルの頭部を拡大した画像。名前の由来となった、エラにある黒点がわかります。)
→各部の名称を見る(ひれの位置や模様など)

産卵
産卵期は春から夏にかけてで、オスのあごは青色に、腹部は黄色~赤茶色になります。
オスは砂泥底の場所を選び、すり鉢状の巣をつくります。オスはメスを巣に誘い込み、巣の中で産卵させます。
産卵、放精が終わった後も、オスは卵や仔魚をしばらくの間守り続けます。
ふ化してから1年ぐらいまでの幼魚は、成魚よりも細長い体つきをしています。

生活
湖や、流れがゆるやかな川にすんでいます。捕食者の多い場所では、体の小さいうちは水草などの中でくらしています。他の魚の卵や小魚、エビ、水生昆虫、水生植物などを食べる雑食性です。
原産地は北米大陸の中東部で、日本には1960年に移入されました。

 
  調査隊 原産地の北アメリカではpan fish(平なべの魚?)と呼ばれ、食用魚になっています。  
 
注意)この生物は特定外来生物です
※特定外来生物の扱いについては法律で定められています。

外来生物法
・飼育、栽培、保管及び運搬することが原則禁止
・輸入することが原則禁止
・野外へ放つ、植える及びまくことが禁止
・飼養等する許可を持っていない者に対して譲渡し、引渡し、販売などをすることが禁止
・体識別等の措置を講じる義務
※違反内容によっては非常に重い罰則が課せられます。

外来種が及ぼす問題
①在来種の動植物を食べてしまい生態系を乱します。
②在来種の食物、生息場所、繁殖場所を奪い、棲息環境を変えます。
③近縁の在来種と交配して雑種をつくり純粋な在来種が減少します。
④農林水産物を食べたり、畑を荒らしたりします。

外来種 他地域から人為的に持ち込まれた生物のことです。その中でも特に、野生化して世代交代を繰り返し、生態系に定着した動植物のことを指しています。
在来種 従来からその地域で生育・生息している動植物のことです。
外来生物法 海外から持込まれた外来種の中で、特に、問題を引きおこし在来種や生態系に影響のある種類については「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(通称:外来生物法)」により特定外来生物に指定されています。
■児島湖周辺に生息する特定外来生物
オオクチバス   ブルーギル   カダヤシ
▲オオクチバス ▲ブルーギル ▲カダヤシ
競争力が強く、在来の魚を食べ、被害を与えています。 在来の魚の卵や稚魚を食べ、大きな影響を与えています。 淡水魚の卵や稚魚を食べ、メダカ減少の原因にもなっています。
ヌートリア ウシガエル アゾラ・クリスタータ
▲ヌートリア ▲ウシガエル ▲アゾラ・クリスタータ
農作物を荒らし、在来種の生息地や水田の畦や堤防を破壊しています。 大型で貪欲な為、他のカエルなどが減少する一因になっています。 絶滅危惧種に対する競合・駆逐・遺伝的攪乱が危惧されています。
オオキンケイギク   オオフサモ   ボタンウキクサ
▲オオキンケイギク ▲オオフサモ ▲ボタンウキクサ
繁殖力が強く、在来種を脅かしています。 過繁茂した純群落が水流を妨げる等の問題を引き起こしています。 繁殖の速度が速く、水路をふさぐ等の大発生が問題になっています。
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