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オオキンケイギク   オオキンケイギク
キク科 ハルシャギク属
学名:Coreopsis lanceolata
漢字:大金鶏菊
花期:5~7月
特定外来生物

 
オオキンケイギク

概要
河川の土手や川原に多く見られる多年草です。

原産地
北アメリカ原産です。アメリカ、熱帯アフリカに分布しています。

移入の経緯
北アメリカから明治中期に観賞用として持ち込まれ、栽培されていたものが、野生化した外来種です。

特徴
高さは、約30~70cmになります。葉には両面とも毛が多いです。荒地でもよく生育します。
生育に適さない時期には、地上部のみ枯れて、生育に適した時期が来ると発芽し、再び生育を始めます。


花の大きさは径5~7cmです。

オオキンケイギク

現状
強靭で、繁殖力も強く、日本で増えすぎ、在来種の野生植物をおびやかすようになったので、環境省が定める外来生物法により特定外来生物に指定されています。
無許可で栽培したり、移植することは禁止されているので気をつけましょう。

メモ
花が美しいので、あぜ道の草刈りの際に残されることがあります。
開花の時期になると、各地の川原に一面、橙黄色の花を咲かせて、まるで広大な花畑のようになっている景色が見られます。

 
  種を持ち帰って育ててもいけないんだよ。
種が土に混ざっていることもあるので注意してね。
 
 
注意)この生物は特定外来生物です
※特定外来生物の扱いについては法律で定められています。

外来生物法
・飼育、栽培、保管及び運搬することが原則禁止
・輸入することが原則禁止
・野外へ放つ、植える及びまくことが禁止
・飼養等する許可を持っていない者に対して譲渡し、引渡し、販売などをすることが禁止
・体識別等の措置を講じる義務
※違反内容によっては非常に重い罰則が課せられます。

外来種が及ぼす問題
①在来種の動植物を食べてしまい生態系を乱します。
②在来種の食物、生息場所、繁殖場所を奪い、棲息環境を変えます。
③近縁の在来種と交配して雑種をつくり純粋な在来種が減少します。
④農林水産物を食べたり、畑を荒らしたりします。

外来種 他地域から人為的に持ち込まれた生物のことです。その中でも特に、野生化して世代交代を繰り返し、生態系に定着した動植物のことを指しています。
在来種 従来からその地域で生育・生息している動植物のことです。
外来生物法 海外から持込まれた外来種の中で、特に、問題を引きおこし在来種や生態系に影響のある種類については「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(通称:外来生物法)」により特定外来生物に指定されています。
■児島湖周辺に生息する特定外来生物
オオクチバス   ブルーギル   カダヤシ
▲オオクチバス ▲ブルーギル ▲カダヤシ
競争力が強く、在来の魚を食べ、被害を与えています。 在来の魚の卵や稚魚を食べ、大きな影響を与えています。 淡水魚の卵や稚魚を食べ、メダカ減少の原因にもなっています。
ヌートリア ウシガエル アゾラ・クリスタータ
▲ヌートリア ▲ウシガエル ▲アゾラ・クリスタータ
農作物を荒らし、在来種の生息地や水田の畦や堤防を破壊しています。 大型で貪欲な為、他のカエルなどが減少する一因になっています。 絶滅危惧種に対する競合・駆逐・遺伝的攪乱が危惧されています。
オオキンケイギク   オオフサモ   ボタンウキクサ
▲オオキンケイギク ▲オオフサモ ▲ボタンウキクサ
繁殖力が強く、在来種を脅かしています。 過繁茂した純群落が水流を妨げる等の問題を引き起こしています。 繁殖の速度が速く、水路をふさぐ等の大発生が問題になっています。
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