概要
道端や田のあぜ、河原など、日当たりの良い場所に生える、つる性の一年草です。
日本での分布
北海道から南西諸島に分布します。
特徴
茎は細く毛はありません。するどい逆向きのトゲがあり、服などにひっかかりくっつきます。葉は、三角形で、2~4cmです。葉のつけ根には茎を抱くような形でまるい托葉鞘(たくようしょう)がついています。托葉鞘(たくようしょう)とは、葉のつけ根の茎を取り巻く形のもので、これはタデ科の植物では普通に見られます。一見すると三角形の葉と、まるい葉が、ひとつの個体についているようで不思議に思えます。
花と実
茎や枝の先に小さな総状花序(そうじょうかじょ)を出して、淡い緑色の花をつけます。秋になると赤や、緑や紫といった色の約3㎜の丸い実をつけます。実がなっている様は、まるで色とりどりの丸い和菓子をお皿に盛ったような見た目でかわいらしくもあります。正確にはこの実の外側は、花びらが肉厚になって変化したもので、中には2㎜ほどの黒い実が入っています。
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