概要
湖沼、溝などの浅い水中に生える大型の抽水生の一年草です。休耕田にもまれに生育します。
日本での分布
北海道から九州に分布します。
特徴
高さ30~40cm、ときに1m近くにもなります。 全身が無毛で光沢があり、茎および葉柄は内部が中空で、軽くて軟弱です。 葉は幅5~10cmで先のとがったハート形で厚みがあり、つるつるしています。
花と実
夏から秋にかけて、6つの花弁からなる碧青色の美しい花を次々と咲かせます。花の直径は3cmくらいで、1日たつとしぼみます。 実がなると、下を向き、水面に垂れ下がって実が熟します。
現状
水田の除草剤の使用により減少し、絶滅が心配されています。
岡山県版レッドデータブックの絶滅危惧Ⅰ類に岡山県の条例で指定されています。特に保護する必要があることから、岡山県の条例で採取などが禁止されています。また、環境省レッドリストの準絶滅危惧(NT)に指定されています。
メモ
和名は、水辺に生え、葉の形がアオイに似ていることによります。
古来から日本になじみのある植物で『万葉集』にも詠まれています。 現在は大変少なくなっていますので、採取しないようにしましょう。
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