概要
湖沼、河川、湿地など、いたるところの水湿地に群生する抽水植物です。大型の多年草です。
日本での分布
日本全土で見られます。
特徴
泥の中に地下茎を張り巡らし、春に芽吹いて大群落をつくります。
高さは1~3mにもなり、茎は太くて硬いです。葉は長さ20~50cm、幅は2~4cmです。
花
花序(かじょ)は長さ15~40cmで、小穂(しょうすい)は12~17mm、2~4個の小花があります。
メモ
もとの名前の「アシ」では「悪し」となり、名が悪いので、「ヨシ(良し)」と呼ばれるようになりました。 ヨシが広範囲で群生した状態をヨシ原といい、岡山県の重要種とされています。 ヨシ原は、しばしばスズメや若いツバメ、オオヨシキリなどの野鳥、カヤネズミの住処ともなっています。また、水に浸かった根元部分はエビや小魚の隠れ家になります。 このようにヨシ原は、生物の拠り所となっているのです。
注意 ヨシ原の中に入ってしまうと、迷子になったり、水に落ちたりするので、入る時は気をつけましょう。
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