概要
田のあぜや、河原など水辺で湿り気のあるところを好む多年草です。
日本での分布
本州、四国、九州、南西諸島に分布しています。
特徴
茎は大きな株になり、高さ1~2mほどにもなります。葉は交互に生え、根元が鞘(さや)のような形になっています。葉の長さは約50cm、幅は1.5~4cmです。
花と実
茎の先端から細かく枝分かれし、小さな花をつけます。雄花は、緑色の穂となって垂れ下がります。雌花は苞鞘(ほうしょう)という、花を包むために変化した特別な葉に包まれています。苞鞘(ほうしょう)の見た目は卵形で、中央に小さな穴が貫通しています。時期が来ると非常に硬くなり、光沢がでてきて、白や灰褐色や灰紫色、黒色などの色に変化します。
メモ
もともと熱帯アジア原産の大形の植物で、古い時代に日本に移入し、栽培されていたものが野生化したといわれています。食用や薬用にされているハトムギと仲間です。苞鞘(ほうしょう)は色が変わるとポロポロと簡単に取れます。これを集めて穴に糸を通し、数珠やアクセサリーを作る子供の遊びがあります。
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