概要
道端や荒地、河原に生える一年草です。
原産地
北アメリカ原産で、北アメリカ、ユーラシアに分布します。
移入の経緯
1929年に、岡山県ではじめて見つかりました。その後、全国各地に広く帰化しています。
特徴
全体に短い毛があり、ざらついた印象です。茎は褐色を帯びるものが多く、直立し、よく枝分かれして、高さは0.5~2mになります。
花と実
雄花と雌花を一つの個体につける雌雄同株(しゆうどうしゅ)です。茎の先と、葉のつけ根に花序(かじょ)を出します。雄花は白いぼんぼり状でつき、雌花は目立たず雄花の根元につきます。実は長さ1.8~2.5cmの楕円形で、表面には長さ3~6㎜の刺が密に生えています。この刺の先端はよく見ると小さくカギ状になっています。熟すと茶色に変化します。この実の中には二つの種子が入っています。
メモ
オオモナミの実は、よく獣や人の衣服にくっつきます。「ひっつき虫」と呼ばれることもあります。このようにして種を運んでもらい、生育の範囲を広げるのです。
要注意外来生物指定の理由
農作物・牧草への雑草害の他、有毒成分による家畜への害、総苞の棘の付着で羊毛の品質が低下する問題もあります。
要注意外来生物:飼養等の規制はありませんが、自然界では生態系に悪影響を及ぼす可能性があります。そのため、利用している個人や事業者等に対し、正しい取扱いをお願いしている外来生物です。
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