概要
低地の浅い池沼や、流れのゆるい川に生える一年生の浮葉植物です。
日本での分布
本州の宮城県より南、四国、九州に分布します。
特徴
大型の水草で、大きいものでは葉の直径が2mを超えるものもあります。春に芽生えて夏にはこの大きさに達するほど生長が早いです。葉は丸く、全体に鋭いトゲがあり、表面にしわが目立ちます。裏面は紫色で、脈が網目状にふくれています。
花と実
つぼみにもトゲがあり、葉を突き破って水上に伸びます。葉の大きさの割には、花はさほど大きくなく、約4cmほどです。濃い赤紫色をしており、昼に開いて、夜には閉じています。実はまるく、1cmほどで、30~40個あります。
現状
かつては数多く見られましたが、現在、埋め立てや水質悪化により、数が激減しています。岡山県版レッドデータブックでは絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。また、環境省レッドリストでは絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されています。
メモ
ハスに似ており、トゲがあるためにこの名前がつけられました。
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