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ボタンウキクサ   ボタンウキクサ
サトイモ科 ボタンウキクサ属
学名:Pistia stratiotes
漢字:牡丹浮草
花期:夏~秋
特定外来生物

 

概要
浮遊性の水生植物で池や水田のわきなどに生育します。多年草です。

原産地
原産は南アメリカとも南アフリカともいわれ詳しいことは不明です。亜熱帯~熱帯に分布しています。

移入の経緯
1920年代に観賞用の水草として輸入され栽培されていたものが、野生化した外来種です。

特徴
扇形で肉厚の葉をもち、表面はやわらかい毛でおおわれています。葉はロゼット状につき、その形がボタンの花に似ていることから「ボタンウキクサ」という名がつきました。


葉の間に5mm程度の黄白色の花をつけますが、小さくてあまり目立ちません。

現状
繁殖の速度が速く、関東地方から西で増えています。池や用水で水面を覆いつくすほど大発生をしていることがあります。 環境省が定める外来生物法により特定外来生物に指定されています。
無許可で栽培したり、移植することは禁止されているので気をつけましょう。

 
  葉の付きかたや形から英名はウォーターレタスといいますが、食べることはできません。  
 
注意)この生物は特定外来生物です
※特定外来生物の扱いについては法律で定められています。

外来生物法
・飼育、栽培、保管及び運搬することが原則禁止
・輸入することが原則禁止
・野外へ放つ、植える及びまくことが禁止
・飼養等する許可を持っていない者に対して譲渡し、引渡し、販売などをすることが禁止
・体識別等の措置を講じる義務
※違反内容によっては非常に重い罰則が課せられます。

外来種が及ぼす問題
①在来種の動植物を食べてしまい生態系を乱します。
②在来種の食物、生息場所、繁殖場所を奪い、棲息環境を変えます。
③近縁の在来種と交配して雑種をつくり純粋な在来種が減少します。
④農林水産物を食べたり、畑を荒らしたりします。

外来種 他地域から人為的に持ち込まれた生物のことです。その中でも特に、野生化して世代交代を繰り返し、生態系に定着した動植物のことを指しています。
在来種 従来からその地域で生育・生息している動植物のことです。
外来生物法 海外から持込まれた外来種の中で、特に、問題を引きおこし在来種や生態系に影響のある種類については「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(通称:外来生物法)」により特定外来生物に指定されています。
■児島湖周辺に生息する特定外来生物
オオクチバス   ブルーギル   カダヤシ
▲オオクチバス ▲ブルーギル ▲カダヤシ
競争力が強く、在来の魚を食べ、被害を与えています。 在来の魚の卵や稚魚を食べ、大きな影響を与えています。 淡水魚の卵や稚魚を食べ、メダカ減少の原因にもなっています。
ヌートリア ウシガエル アゾラ・クリスタータ
▲ヌートリア ▲ウシガエル ▲アゾラ・クリスタータ
農作物を荒らし、在来種の生息地や水田の畦や堤防を破壊しています。 大型で貪欲な為、他のカエルなどが減少する一因になっています。 絶滅危惧種に対する競合・駆逐・遺伝的攪乱が危惧されています。
オオキンケイギク   オオフサモ   ボタンウキクサ
▲オオキンケイギク ▲オオフサモ ▲ボタンウキクサ
繁殖力が強く、在来種を脅かしています。 過繁茂した純群落が水流を妨げる等の問題を引き起こしています。 繁殖の速度が速く、水路をふさぐ等の大発生が問題になっています。
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