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   ヌートリア
ネズミ目ヌートリア科
学名:Myocastor coypus
体長:43~64cm
特定外来生物

 

泳ぐヌートリア特 徴
頭胴長43~64cm 後ろ足の第1指から第4指までに水かきがあり、オレンジ色の大きな前歯が特徴的です。水の中でも授乳できるように、乳首が背中寄りについています。
半水生で池沼や流れの弱い河川の岸辺の土手などに巣穴を掘り、オスメスのペアで生活しています。泳ぎが得意で5分以上潜水することもあります。
マコモやホテイアオイなどの水生植物の葉や茎などを食べます。

移入の状況
日本へは1939年に軍用の毛皮獣として輸入され始めました。1944年には全国で4万頭が飼育されていましたが、戦後、毛皮の需要が激減すると共に多くが野外へ放たれ野生化しました。
イネやオオムギなどの農作物を荒らす他、在来種の生息地や水田の畦や堤防を破壊するなど、問題が深刻化しています。

ヌートリアの毛皮メモ
ヌートリアの毛皮はカワウソのように上質でカワウソの毛皮と称して売買されたため、カワウソのスペイン語「ヌートリア」が間違って呼び名として広まりました。

 
注意)この生物は特定外来生物です
※特定外来生物の扱いについては法律で定められています。

外来生物法
・飼育、栽培、保管及び運搬することが原則禁止
・輸入することが原則禁止
・野外へ放つ、植える及びまくことが禁止
・飼養等する許可を持っていない者に対して譲渡し、引渡し、販売などをすることが禁止
・体識別等の措置を講じる義務
※違反内容によっては非常に重い罰則が課せられます。

外来種が及ぼす問題
①在来種の動植物を食べてしまい生態系を乱します。
②在来種の食物、生息場所、繁殖場所を奪い、棲息環境を変えます。
③近縁の在来種と交配して雑種をつくり純粋な在来種が減少します。
④農林水産物を食べたり、畑を荒らしたりします。

外来種 他地域から人為的に持ち込まれた生物のことです。その中でも特に、野生化して世代交代を繰り返し、生態系に定着した動植物のことを指しています。
在来種 従来からその地域で生育・生息している動植物のことです。
外来生物法 海外から持込まれた外来種の中で、特に、問題を引きおこし在来種や生態系に影響のある種類については「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(通称:外来生物法)」により特定外来生物に指定されています。
■児島湖周辺に生息する特定外来生物
オオクチバス   ブルーギル   カダヤシ
▲オオクチバス ▲ブルーギル ▲カダヤシ
競争力が強く、在来の魚を食べ、被害を与えています。 在来の魚の卵や稚魚を食べ、大きな影響を与えています。 淡水魚の卵や稚魚を食べ、メダカ減少の原因にもなっています。
ヌートリア ウシガエル アゾラ・クリスタータ
▲ヌートリア ▲ウシガエル ▲アゾラ・クリスタータ
農作物を荒らし、在来種の生息地や水田の畦や堤防を破壊しています。 大型で貪欲な為、他のカエルなどが減少する一因になっています。 絶滅危惧種に対する競合・駆逐・遺伝的攪乱が危惧されています。
オオキンケイギク   オオフサモ   ボタンウキクサ
▲オオキンケイギク ▲オオフサモ ▲ボタンウキクサ
繁殖力が強く、在来種を脅かしています。 過繁茂した純群落が水流を妨げる等の問題を引き起こしています。 繁殖の速度が速く、水路をふさぐ等の大発生が問題になっています。
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