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カダヤシ   カダヤシ
カダヤシ科カダヤシ属
学名:Gambusia affinis
全長:約3cm~5cm
県内分布:用水路 池 水田
地方名:タップミノー
特定外来生物

 

形態
オスの全長は約3cm、 メスの全長は約5cmで、普通はメスの方が大きくなります。
メダカに似ていますが、尻びれはメダカより小さく、尾びれが丸くなっている点で見分けることができます。
また、メダカの頭部から背中にある黒色の線もなく、体色はより青っぽくなっています。
→各部の名称を見る(ひれの位置や模様など)

産卵
産卵期は3月~10月です。卵胎生(メスが自らの胎内で卵を孵化させ、子の状態で産みだすこと)で、1尾のメスから200尾くらいの仔魚が生まれます。
仔魚が成熟するまでにかかる時間は短く、成長の早い個体は自分が生まれた年にもう産仔します。

生活
流れのあまりない水路や池沼などにすんでいます。
昼行性で、動物プランクトンや植物プランクトン、糸状藻類、小さな昆虫、仔魚、魚などの卵を食べます。
原産地は北米大陸の東南部です。日本には1910年代に移入され、1970年代からボウフラを駆除するために各地へ放流されました。
放流された各地で、日本に昔からいたメダカを駆逐し、問題になっています。

 
  調査隊 「カダヤシ(蚊絶やし)」の名のとおり、蚊の幼虫ボウフラを退治するために移入された魚だよ。  
 

カダヤシ メスカダヤシ オスメモ
カダヤシは、メダカと比べると尾びれが丸く、尻びれの基底が短くなっています。また雄の尻びれは、交尾器にもなっています。

メダカ オスメダカ メス
 
注意)この生物は特定外来生物です
※特定外来生物の扱いについては法律で定められています。

外来生物法
・飼育、栽培、保管及び運搬することが原則禁止
・輸入することが原則禁止
・野外へ放つ、植える及びまくことが禁止
・飼養等する許可を持っていない者に対して譲渡し、引渡し、販売などをすることが禁止
・体識別等の措置を講じる義務
※違反内容によっては非常に重い罰則が課せられます。

外来種が及ぼす問題
①在来種の動植物を食べてしまい生態系を乱します。
②在来種の食物、生息場所、繁殖場所を奪い、棲息環境を変えます。
③近縁の在来種と交配して雑種をつくり純粋な在来種が減少します。
④農林水産物を食べたり、畑を荒らしたりします。

外来種 他地域から人為的に持ち込まれた生物のことです。その中でも特に、野生化して世代交代を繰り返し、生態系に定着した動植物のことを指しています。
在来種 従来からその地域で生育・生息している動植物のことです。
外来生物法 海外から持込まれた外来種の中で、特に、問題を引きおこし在来種や生態系に影響のある種類については「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(通称:外来生物法)」により特定外来生物に指定されています。
■児島湖周辺に生息する特定外来生物
オオクチバス   ブルーギル   カダヤシ
▲オオクチバス ▲ブルーギル ▲カダヤシ
競争力が強く、在来の魚を食べ、被害を与えています。 在来の魚の卵や稚魚を食べ、大きな影響を与えています。 淡水魚の卵や稚魚を食べ、メダカ減少の原因にもなっています。
ヌートリア ウシガエル アゾラ・クリスタータ
▲ヌートリア ▲ウシガエル ▲アゾラ・クリスタータ
農作物を荒らし、在来種の生息地や水田の畦や堤防を破壊しています。 大型で貪欲な為、他のカエルなどが減少する一因になっています。 絶滅危惧種に対する競合・駆逐・遺伝的攪乱が危惧されています。
オオキンケイギク   オオフサモ   ボタンウキクサ
▲オオキンケイギク ▲オオフサモ ▲ボタンウキクサ
繁殖力が強く、在来種を脅かしています。 過繁茂した純群落が水流を妨げる等の問題を引き起こしています。 繁殖の速度が速く、水路をふさぐ等の大発生が問題になっています。
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