■脂びれ(あぶらびれ) 背びれの後ろにある、条(じょう:「すじ」のこと)の無いひれのことです。アユやギギ、サケ科の魚などについています。 ■一時的水域(いちじてきすいいき) 元々は陸地であった場所が、増水などによって一時的な水域に変化したところのことです。田んぼが良い例です。 ■咽頭歯(いんとうし) のどの部分にある歯で、コイ目の魚類では発達しています。 ■鱗(うろこ) 魚や爬虫類などの体をおおっている小さな組織のことです。 ■鰓(えら) 水中で生活する動物が持つ、呼吸をするための器官です。水中の溶存酸素を取り込んで、体内の二酸化炭素を排出しています。 ■追星(おいぼし) 体やひれなどにできる突起のことです。産卵期を迎えたオスの成魚には、よく現れます。 ■外とう膜(がいとうまく) 二枚貝の殻に内側にあって、貝の体を包み込んでいる膜のことです。この膜の縁から、殻をつくる物質が出ています。
■回遊(かいゆう) 川や海にすむ動物が、発育段階などに応じてすみかを移動する行動のことです。 ■海嶺(かいれい) 海底にある山脈のことです。マリアナ海嶺の付近では、ウナギの産卵が確認されました。 ■学名(がくめい) 生物につけられている万国共通の名前で、ラテン語で表記されます。基本的には、属名(属の名前)と種小名(種を表す名前)の2つで表されます。 ■汽水域(きすいいき) 淡水と海水の混ざった水がある水域のことです。 ■近縁種(きんえんしゅ) 共通の祖先までの世代数が近く、血縁関係がより深い種のことです。 ■降河回遊(こうかかいゆう) 回遊の1種で、いつもは川で生活している生物が海へ移動して産卵し、こどもが川をさかのぼってくる種類の回遊です。 ■恒久的水域(こうきゅうてきすいいき) 大きな川や湖などのように、1年中ずっと水のあるところです。一時的水域と対を成す言葉です。 ■固有種(こゆうしゅ) 狭い地域にだけすみついている種のことです。「日本の固有種」という場合、「日本にのみすんでいる種」であることを示しています。
■婚姻色(こんいんしょく) 産卵期に現れる色のことです。魚の場合、たいていはオスの方が派手な婚姻色に変わります。 ■砂礫(されき) 砂と小石のことです。 ■産卵管(さんらんかん) タナゴやヒガイなどのメスが持つ生殖器で、産卵のために使われる突起のことです。付け根に筋肉がついているため、動かすことができます。 ■仔魚(しぎょ) ふ化してから、ひれの条数が成魚と同じになるまでの発育段階の魚のことです。 ■雌性発生(しせいはっせい) メスだけで次の世代をつくる生殖様式のことです。ギンブナは雌性発生で次世代をつくっています。 ■出世魚(しゅっせうお) 魚の成長に合せて、呼び名が変わっていく魚のことです。このような魚は「縁起が良い」とされ、めでたい席の料理などに使われます。ブリやスズキ、ボラ、メナダなどが有名です。 ■上鰓器官(じょうさいきかん) えらの1部が血管のようになり、空気から直接酸素を血液中に取り入れることができる器官のことです。この器官があれば、溶存酸素の少ない水域でも生活できます。カムルチーは上鰓器官を持っています。 ■すみわけ エサ、すみかなど、同じものを必要とする生物たちが、すみかやエサの種類、使用する時期などを変えることで競争を回避し、共存している状況のことです。
■成魚(せいぎょ) 最初に成熟した以降の発育段階の魚を指す言葉です。 ■全長(ぜんちょう) 体の先端から後端までの長さのことです。 ■側線(そくせん) 水圧や水の流れを感じる器官のことで、魚の側面についています。 ■体高(たいこう) 魚体の背から腹までの長さです。 ■托卵(たくらん) 自分が産んだ卵や子どもの世話を、他の個体にまかせる習性のことです。 ■稚魚(ちぎょ) ひれの条数が成魚と同じ数になってから、うろこができあがってしまうまでの発育段階にいる魚のことです。 ■腸呼吸(ちょうこきゅう) 腸を通じてガス交換を行う呼吸法のことです。ドジョウはえら呼吸だけではなく、腸呼吸もできます。 ■底生動物(ていせいどうぶつ) 川や池、湖などの水底、または底にある土壌中にすむ水生生物のことです。 ■標準体長(ひょうじゅんたいちょう) 体の先端から脊椎骨の端までの長さのことです。尾びれは傷ついて短くなることが多いので、標準体長を基準とすることも少なくありません。
■ひれ 水の中で動かすことにより、水をかいたり、水流をコントロールしたりする膜状の器官のことです。 ■プランクトン 水中を漂っている生物のことです。 ■吻(ふん) 口や、口の周りの前方へ飛び出している部分のことです。 ■分離浮遊卵(ぶんりふゆうらん) 卵同士がくっつかずに(分離し)、浮遊する卵のことです。 ■未成魚 うろこができあがってから成熟するまでの発育段階にいる魚のことです。 ■遊泳(ゆうえい) 泳ぐことです。「遊泳力」とは、泳ぐ能力の意味です。 ■幽門(ゆうもん) 胃の一部で、腸につながる部分にあたります。ボラの胃には、この部分に丈夫な筋肉がついています。
■幼魚(ようぎょ) ふ化してから成魚になるまでの間の魚です。 ■卵生(らんせい) 卵で産む繁殖方法のことです。 ■卵胎生(らんたいせい) 卵ではなく、仔魚などの状態で産む繁殖方法のことです。カダヤシは、卵胎生の魚です。 ■両側回遊(りょうそくかいゆう) 川で産まれた後で海に降り、その後で川をさかのぼってくる回遊のことです。アユやウキゴリなどが両側回遊をします。 ■レプトケファルス 平らで細長い体型をした幼生のことで、色は透明です。その形から、「葉形幼生」とも呼ばれます。 ■若魚(わかうお) 稚魚から成熟するまでの発育段階にあたる魚のことです。 |