形態
タナゴ属の魚では国内最大の種で、全長15cmほどになります。短い口ひげが1対あります。ひれは、体の割にとても大きく見えます。側線は完全です。
体側後半の中央に青緑色をした縦条があり、肩部には三角形をした濃青緑色の暗色斑がついています。
→各部の名称を見る(ひれの位置や模様など)
産卵 産卵期は秋です。アブラボテやヤリタナゴなど、岡山にいる他のタナゴ類は春に産卵しますが、カネヒラは秋に産卵するという珍しい習性を持っています。
オスは産卵期になると、背側が青緑色に輝き、腹側やひれは淡桃色に変わります(1番上の画像参照)。また、目の周囲や鼻先には、粒状の追星が現れます。メスでは、腹びれの後ろあたりに灰色の産卵管が現れます(右の画像参照)。 産卵する際、メスは産卵管を二枚貝の出水管に入れ、卵を産みつけます。その後オスが入水管の近くで放精し、貝に吸い込ませて受精を完了させます。
カネヒラが産卵する二枚貝は、イシガイやタテボシなどです。
生活
湖や流れのゆるやかな河川、小川、水路などにすんでいます。
雑食性ですが植物が大好きで、主に付着藻類や水草を食べています。
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