カワウの食性
カワウは1日あたり300~500gの魚を食べると言われています。魚の種類はなんでもいいようです。
季節によって変わるカワウの生息数
児島湖周辺ではカワウの生息数は、夏よりも冬の方が大変多くなります。逆に夏に増える地域(東海地方など)もあり、カワウはその高い飛翔能力を使って移動しているのかもしれませんね。
年々増えるカワウ
1970年代、カワウは絶滅の危機に陥るほど、その生息数を減らしていました。1990年代に入り、県内でも観測されるようになり、2001年には1200羽、2005年には3000羽が確認されました。
水環境の改善でエサとなる魚が増えたためではないかと言われています。このようなカワウの生息数の増加は児島湖周辺のみならず、全国的、世界的にも見られる傾向があります。
漁業被害 カワウが犯人?
県内のカワウの生息数が増加するにつれ、アユの漁獲量が減少しています。カワウの食事量および胃の内容物、その生息域と年々増加傾向にある生息数から、アユの漁獲量減少の原因のひとつではないかと言われています。
カワウの対策協議
2009年10月に岡山市内行われた「第52回全国内水面漁業振興大会」でもカワウの漁業被害について話し合われました。
保護か?駆除か?
1947年以来、保護鳥に指定されていたカワウは、1982年、有害捕獲(許可捕獲)されるようになります。2007年には、狩猟鳥に認定されました。狩猟ですみかを失ったカワウが他の地域へ移っていき、移動先で同じ問題が生じることも懸念されています。
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