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カワウ   カワウ
ペリカン目ウ科
学名:Phalacrocorax carbo
英名:Common Cormorant
漢字:河鵜
全長 全長:81cm
翼開長 翼開長:129cm
一年中見られる

 
カワウの水かき

特徴
メスオスとも同じ色柄です。
体全体が黒く見えます。細長い体形に見えます。クチバシは黒く先端がかぎ形になっています。虹彩(こうさい)は青緑色です。目の下の黄色い部分は丸い形をしています。顔が白い個体もいます。体の上面はやや紫がかった茶褐色で、羽に黒いふちどりがあり、うろこ模様に見えます。体の下面は青緑がかった光沢のある黒色です。尾羽(おばね)は短めで扇形をしています。足は黒く、足指には水かきがついています。
----- 夏羽(夏に体にあらわれる特徴)
後頭に細く白い冠羽(かんむりばね)が出ます。足の付け根に白斑(はくはん)が出ます。
----- 若鳥
体の上面は褐色で、体の下面は淡い褐色です。
----- 幼鳥
体の上面は黒褐色で、体の下面は白っぽいです。

鳴き声
濁った大声で 「クククッ」 「グァグァッ」 「クワクワクワ」
集団でいるときは 「グルルルル」 「コァコァ」
雛(ひな)は細く甘えた声で 「ピューイ」
などと聞こえる声で鳴きます。

食べ物
主に魚類。

すみか
河川、湖沼、内湾など。


水辺近くの林などで樹上に厚い皿状の巣を造り、集団で営巣(えいそう)します。太い枯れ枝などを巣材として使います。

体が沈んでいるカワウ習性
よくV字の隊列を組んで移動します。水面を助走して飛び立ちます。水面に浮いているときはカモの仲間よりももっとずっと体が沈みます。ウの仲間は翼に油分が少ないので水に浸かるとあまり水をはじきません。そのため立ち止まり翼を広げて日光浴をして乾かす仕草を見かけることがあります。

メモ
長良川の鵜飼いで有名な鵜はウミウです。
瀬戸内海沿岸で見かける鵜のほとんどがカワウです。

 
  カワウは卵を温めるときは水かきの上に卵を乗せて温めます。乗せているときは尾羽が上向きに反ってるからすぐわかるよ!  
 
 カワウと魚 
 
カワウマップ  

 カワウの食性
カワウは1日あたり300~500gの魚を食べると言われています。魚の種類はなんでもいいようです。

 季節によって変わるカワウの生息数
児島湖周辺ではカワウの生息数は、夏よりも冬の方が大変多くなります。逆に夏に増える地域(東海地方など)もあり、カワウはその高い飛翔能力を使って移動しているのかもしれませんね。

 年々増えるカワウ
1970年代、カワウは絶滅の危機に陥るほど、その生息数を減らしていました。1990年代に入り、県内でも観測されるようになり、2001年には1200羽、2005年には3000羽が確認されました。 水環境の改善でエサとなる魚が増えたためではないかと言われています。このようなカワウの生息数の増加は児島湖周辺のみならず、全国的、世界的にも見られる傾向があります。

 漁業被害 カワウが犯人?
県内のカワウの生息数が増加するにつれ、アユの漁獲量が減少しています。カワウの食事量および胃の内容物、その生息域と年々増加傾向にある生息数から、アユの漁獲量減少の原因のひとつではないかと言われています。

 カワウの対策協議
2009年10月に岡山市内行われた「第52回全国内水面漁業振興大会」でもカワウの漁業被害について話し合われました。

 保護か?駆除か?
1947年以来、保護鳥に指定されていたカワウは、1982年、有害捕獲(許可捕獲)されるようになります。2007年には、狩猟鳥に認定されました。狩猟ですみかを失ったカワウが他の地域へ移っていき、移動先で同じ問題が生じることも懸念されています。

 
※21年度の私たちの調査では、カワウは12地点全ての地点で確認されました。
翼を広げたカワウ
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