特徴
スズメより大きいです。頭頂(とうちょう)は黒いです。顔は白く、黒くはっきりとした過眼線(かがんせん)があります。体の下面と雨覆(あまおおい)は白いです。尾羽(おばね)は長くて黒く、両外側は白いです。クチバシと足は黒いです。
-----オスの夏羽(夏に体にあらわれる特徴)
背と肩羽(かたばね)は黒色です。喉から胸にかけて広い範囲が黒いです。
-----メスの夏羽(夏に体にあらわれる特徴)
全体的にオスより淡く、特に背と肩羽(かたばね)は灰色です。喉から胸にかけて広い範囲が黒いです。
-----オスの冬羽(冬に体にあらわれる特徴)
背と肩羽(かたばね)は灰色で、黒色の羽が混じります。喉から胸にかけての黒い部分が狭くなり、逆三角形のように見えます。
-----メスの冬羽(冬に体にあらわれる特徴)
全体に灰色っぽくなります。喉から胸にかけての黒い部分が狭くなり、細い黒帯のように見えます。
-----幼鳥
全体に灰褐色で、眉斑(びはん)は淡く、喉の両側は黒いです。顔が淡い黄色の個体もいます。
鳴き声
澄んだ高い声で 「チュチュイピチィー」 「チッチュウ」 「ピチュイ」
早口で 「チュリチュリチュリリチュリリ」
地鳴き(じなき)は 「チチッ」 「チュチュッ」 「チチチィーン」
などと聞こえる声で鳴きます。
食べ物
カゲロウ、ハエ、トンボなど小型の昆虫類、クモ、水生昆虫など。ときには飛んでいる虫を空中で捕らえることもあります。
すみか
海岸近くの泥地、農耕地、池、河川など。
巣
石垣や人家の軒下、草の根元などに、お椀状の粗雑な巣を造ります。
枯れ草の茎、根、葉や、獣毛などを巣材として使います。
習性
捕食中は単独でいることが多いですが、眠るときは橋桁、ネオン、街路樹などに大集団で眠ります。ウォーキングで素早く移動します。尾を上下に振ります。飛ぶときは、羽ばたきと滑翔(かっしょう)を交互に繰り返す波状飛翔(はじょうひしょう)を行います。
メモ
ハクセキレイには良く似ているけど少しだけ違う特徴を持つ種類(亜種)がたくさんいます。亜種ハクセキレイ、亜種ホオジロハクセキレイ、亜種タイワンハクセキレイ、亜種シベリアハクセキレイなどです。亜種ハクセキレイは一年を通じて見られますが、それ以外の亜種は春や秋の渡りの時期にだけ見ることができます。
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