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オオヨシキリ   オオヨシキリ
スズメ目ウグイス科
学名:Acrocephalus arundinaceus
英名:Oriental Great Reed Warbler
漢字:大葦切
全長 全長:18cm
翼開長 翼開長:26cm
4月から10月にかけて見られる

 
大きくクチをあけてさえずるオオヨシキリ

特徴
メスオスとも同じ色柄です。スズメより少し大きく細身です。クチバシは黒いですが、口の中は赤いです。細く白い眉斑(びはん)があります。頭から体の上面はオリーブ色がかった灰褐色で、喉から体の下面はくすんだ白色です。尾羽(おばね)は先端にわずかに白い部分があります。

 

鳴き声
繁殖期(はんしょくき)のオスが濁った大きな声で
 「ギョギョシギョギョシケケシケケシケシケシケシ」

地鳴き(じなき)は 「ジョッ ジョッ」 「ゲー」
などと聞こえる声で鳴きます。
夜まで鳴く個体もいます。

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食べ物
昆虫、クモなど。

すみか
川沿いや湖畔沿いの広いヨシ原など。


ヨシの茎に枯れ草を編んで深いカップ状の巣を造ります。

草の先端にとまったオオヨシキリ習性
春に夏鳥として飛来します。
低い位置を直線的に飛びます。ヨシの先端や木の梢などの高い位置で体が垂直になるようにしてとまります。繁殖期(はんしょくき)のオスは大きな口をあけてのけぞるようにしてさえずります。さえずるときはお気に入りの場所があり巡回して何度も同じ場所で鳴きます。オスはメスよりも早く渡ってきて縄張り(なわばり)を確保します。

 
  夏にヨシ原で見かけるオオヨシキリはいつも逆風に吹かれたように頭がボサボサです。  
 
 オオヨシキリとヨシ原 
 
オオヨシキリマップ  

 オオヨシキリの渡り
オオヨシキリをはじめ多くの渡り鳥にとって、渡りは命を懸けて挑む大変危険な旅です。児島湖周辺では、4月後半に早いものは飛来し始めますが、その到着には個体により数日間の時間差があります。丈夫で体力もある強いオスが早く飛来し、より良いヨシ原を縄張り(なわばり)とします。

 オオヨシキリにとっての良いヨシ原
オオヨシキリにとってヨシ原は採食場としてももちろん利用しますが、巣を造る場所としての機能が最も重要です。人間が見るとたいして違いがないように思えますが、オオヨシキリにとってヨシ原の質は大問題で切実です。栄養の行き届いた生育のいいヨシは茎が太くて背も高く、より高い位置に巣を造ることができます。また、密生の度合いも大切で、ヨシ密度が高いと敵に見つかりにくい場所に巣を造ることができます。

 
※21年度の私たちの調査では、オオヨシキリは上記の地点で確認されました。

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ヨシ群落調査
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