オオヨシキリの渡り
オオヨシキリをはじめ多くの渡り鳥にとって、渡りは命を懸けて挑む大変危険な旅です。児島湖周辺では、4月後半に早いものは飛来し始めますが、その到着には個体により数日間の時間差があります。丈夫で体力もある強いオスが早く飛来し、より良いヨシ原を縄張り(なわばり)とします。
オオヨシキリにとっての良いヨシ原
オオヨシキリにとってヨシ原は採食場としてももちろん利用しますが、巣を造る場所としての機能が最も重要です。人間が見るとたいして違いがないように思えますが、オオヨシキリにとってヨシ原の質は大問題で切実です。栄養の行き届いた生育のいいヨシは茎が太くて背も高く、より高い位置に巣を造ることができます。また、密生の度合いも大切で、ヨシ密度が高いと敵に見つかりにくい場所に巣を造ることができます。
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