特徴
尾羽(おばね)が長いです。首が長く、スマートな体型です。つぶらな瞳です。翼鏡(よくきょう)は緑色光沢のある黒色です。足は灰色がかった鉛色で、水かきがあります。
-----オス(↑上の写真)
頭部は濃いこげ茶色で、首の前側と胸は白く、首の後側は黒褐色です。胸から後頭部に向かって切れ込むように白い線があってよく目立ちます。背と脇腹は灰色で、黒く細かいさざなみ模様があります。腹はくすんだ白色で、下尾筒(かびとう)は黒いです。肩羽(かたばね)は細長く、黒色で白く細いふちどりがあります。尾羽(おばね)は黒く、中央の2枚の尾羽(おばね)は特に長いです。クチバシは黒く、両側が青灰色です。翼鏡(よくきょう)の上部の境目は茶褐色、下部の境目は白色です。
-----メス(↓下の写真)
頭部は褐色です。体の上面は黒褐色で、羽にクリーム色のふちどりと、茶色のまだら模様があります。体の下面は淡い黒褐色で、羽にクリーム色のふちどりがあります。クチバシは黒く、うっすらと青灰色の模様があります。尾羽(おばね)は白っぽく長いですが、オスに比べると短いです。翼鏡(よくきょう)の境目は上下とも白色です。
鳴き声
オスは 「ニィニー」 「ピル、ピル」
メスは 「グェグェ」 「クワッ、クワッ」
などと聞こえる声で鳴きます。
食べ物
水草、種子など。
すみか
池、湖沼、河川、内湾など。
習性
秋に冬鳥としてユーラシア大陸北部や北アメリカ北部などから飛来します。 夜間に水田や湿地に出かけて採食します。逆立ちが得意で、長い首を使って水底のエサもついばみます。
オナガガモは「淡水ガモ」に分類されています。(※下のメモ参照)
メモ
カモの仲間はその体型や生活様式により、淡水ガモと海ガモに分けることができます。
●淡水ガモは「水面採餌ガモ」とも呼ばれ、主に川や湖で生活し、水面や水面近くのエサを逆立ちして食べ、飛び立つときは助走しません。
●海ガモは「潜水ガモ」とも呼ばれ、淡水域にもいますが主に海上で生活し、水中に全身潜ってエサを採り、飛び立つときは水面を蹴って助走してから飛び立ちます。
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