特徴
オスメスともほぼ同じ色柄です。オスにだけ後頭の両側に赤斑がありますが、羽を逆立てたとき以外はほとんど見えません。頭は灰色がかった褐色で、頬は薄い茶色です。過眼線(かがんせん)とあごは白いです。背と翼は黒褐色で、白い明瞭な横斑(おうはん)があります。喉から腹にかけては褐色を帯びた白色で、胸から脇腹にかけて薄い茶色の縦斑(じゅうはん)があります。尾羽(おばね)は黒く、両側が白いです。クチバシは黒く、小さいですがとても丈夫です。足は強く、前指2本、後指2本で木の幹をガッチリ掴みます。
鳴き声
繁殖期(はんしょくき)にオスが高い声で 「キッキキキキ」
地鳴き(じなき)は 「ギィーッ、ギィーッ」 「ギイ」
などと聞こえる声で鳴きます。
クチバシで幹をたたいて 「コロロロロ」 (ドラミング)
などと聞こえる音を出して縄張り(なわばり)を宣言します。
食べ物
昆虫類、クモ、木の実、花の蜜など。
すみか
山林、大木のある公園や庭など。
巣
クチバシをノミのように使って枯れ木に直径3~4cmの穴をあけます。横向きに少し掘ったあと、下向きに堀り進めて巣を造ります。
習性
尾羽(おばね)を木の幹に押しつけて体を支え、上向きにへばりつくようにしてとまります。細い枝やつるにもとまります。樹木の下から上、幹から枝へと移動しながら樹皮(じゅひ)をつついてエサを捜します。冬はカラ類やメジロなどの群れに混じっていることがあります。
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